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Google マップ、東京でイマーシブビュー対応

Googleは8日、Google マップの新機能などを発表した。地図をより直感的で没入感のあるものにし、探索や移動のあり方を改革していく方向としており、街全体を大量の航空写真や写真などと組み合わせ、3Dでデジタル化した街を探索できる「イマーシブビュー」に東京でも対応開始する。

イマーシブ ビューは、場所を探索する新しい方法としてGoogle マップで強化している機能。数十億枚のストリートビュー画像と航空写真を組み合わせ、デジタルで世界を再現するほか、その地図上に将来の天気や交通状況、場所の混雑状況などを重ねて表示できる。

オランダのアムステルダム国立美術館に行く場合は、バーチャル画面で建物を上空から眺め、入口の場所などを確認できる。また、タイムスライダーを使って異なる時間帯ごとの周辺の様子を確認したり、現地の天気予報の表示、混雑するエリアなどをチェックでき、スムーズに旅行のスケジュールを決められる。付近のレストランも探索でき、予約前に店内の画像を見て、店の雰囲気を確認できる。

リアルなシーンを作成するために、ニューラル ラジアンス フィールド(NeRF)と呼ばれるAI技術を使用して、通常の写真を3Dデータに変換。NeRFにより、照明、素材のテクスチャ、背景にあるものなど、場所の様々なコンテキストを正確に再現する。

こうしたイマーシブビューを、東京のほか、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコで提供開始。数カ月以内に、アムステルダム、ダブリン、フィレンツェ、ベニスなど、多くの都市でも提供する。

ライブビューを強化

また、ライブビューを使った検索では、AIとARを使用し、路上でスマートフォンをかざすだけで、ATM、レストラン、公園、駅など、周囲にあるものを見つけられる。ライブビューを使った検索は、東京、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、サンフランシスコで利用可能で、今後数カ月以内に、バルセロナ、ダブリン、マドリードを追加予定。

特に、初めて行く空港などで有用で、ARで矢印が正しい進行方向を示すことで、最寄りの店舗やトイレ、ラウンジ、タクシー乗り場、レンタカーなどの場所を確実に把握できる。今後、インドア ライブビューの拡張も予定しており、今後数カ月をかけて、東京を始め、バルセロナ、ベルリン、フランクフルト、ロンドン、マドリード、メルボルン、パリ、プラハ、サンパウロ、シンガポール、シドニー、台北の1,000を超える空港、駅、ショッピングセンターなどで、インドア ライブビューが利用できるようになる。

また、Google マップでナビゲーション中に進行方向をすぐに確認できる機能を強化する。

これまでは、最新の到着予定時刻と次の曲がる場所を確認する場合、スマートフォンのロックを解除して、アプリを開き、ナビゲーション モードを使用する必要があったが、新機能「ひと目でわかる方向案内」では、経路の概要表示やロック画面からでも移動経路を確認できるようになる。今後数カ月以内にAndroidとiOSでグローバルに向けて提供を開始する。同機能は、iOS 16.1のライブアクティビティとも互換性がある。