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JR西、みどりの券売機にAI応対機能 音声操作できっぷ購入

JR西日本は、3月18日に開業予定の大阪駅(うめきたエリア)に、AI自動応対機能を搭載したみどりの券売機「みどりの券売機プラス+AI」や、「AI案内ロボット」、「視覚障がい者向けナビゲーションシステム(shikAI)」を実装する。

大阪駅(うめきたエリア)をイノベーションの実験場「JR WEST LABO」の中心として、「JR西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する未来駅と位置づけ、利用者に新しい体験を提供するための取り組み。

みどりの券売機プラス+AIは、従来の「みどりの券売機プラス」に、AIによる自動応対機能を搭載したもの。画面に投影されるキャラクターとの対話を通じ、音声による操作できっぷの購入が可能となる。この機能の導入は大阪駅が全国初としている。AI自動応対機能で購入できるきっぷは乗車券・特急券等一部のきっぷ。

画面に投影されるキャラクターが、利用区間、日時、座席等の希望を質問する。利用者は受話器を通して話すことで、要望する内容をAIが理解し、最適なきっぷ購入のアシストを行なう。従来のみどりの券売機プラス同様、自身の操作での利用や、コールセンターのオペレーターの案内による利用も可能。

今回の導入に先駆けて、'22年2月および6月~7月に京都駅にて実証実験を実施していた。

自動応対機能を搭載した「みどりの券売機プラス」

AI案内ロボットは、AIアシスタント(AyumI)が、利用者からの質問を音声認識により内容を理解し、音声や画面投影を通して、周辺施設や出口、乗換情報等の案内を行なう。

例えば、「○○に行きたい」と話しかけることで、その地点からのルートや手段を案内する。表示されるQRコードをスマホで読み込むことで移動中にも確認できる。そのほか、観光地案内などの情報も提供する。音声認識と空間投影技術により、完全非接触で利用可能。

shikAIは、点字ブロック上に設置したQRコードを利用者のスマホ上の専用アプリで読み取ることで、事前に設定した目的地までの点字ブロックの経路を音声で案内する。これにより、視覚障がい者が自身で駅構内を目的地まで移動できるようになる。

みどりの券売機プラス+AIは、鉄道情報システムの提供するサービスを利用し、JR西日本が提供するサービス。AI案内ロボットはJR西日本テクシアが開発、shikAIはリンクスが提供するシステム。