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動画配信「GYAO!」 3月末に終了 18年の歴史に幕

動画配信サービスの「GYAO!」が2023年3月31日をもって終了する。今後ZHDグループとして注力する動画領域において、縦型ショート動画サービスを強化すべく「LINE VOOM」に動画領域のグループ経営資源等を集中していく。

GYAO!は、2005年4月にUSENグループのサービスとしてスタート。2009年にヤフーが株式を取得し、以降ヤフー/ZHDグループの動画配信として展開してきた。無料動画や見逃し配信において、日本の大手サービスの一つといえる。そのGYAO!が開始から約18年でサービス終了する。GYAO!のほか、GYAO!ストア、トレンドニュースも終了。2月13日に「GYAO!ストア」上の全商品の販売を終了し、3月31日をもって購入済み商品の視聴ができなくなる。

ZHDグループでは、2021年10月から国内エンターテインメント事業を統括するZ Entertainmentを本格始動するなど、ヤフー/LINEグループの事業間のシナジー創出に取り組んでいる。LINEでは、市場成長を続ける縦型ショート動画において、'21年11月から「LINE VOOM」の提供を開始。動画コンテンツの連動や、メディア、コマース領域を横断するプロジェクトなど、グループ内サービスとの連携を強化している。GYAO!の終了により、運営リソースを「LINE VOOM」に集約。加えて、パートナーの放送局各社ともコンテンツ開発などで連携を深め、動画領域での競争力強化を図るとしている。

ZHDグループでは、ライブ動画配信サービス「LINE LIVE」と「LINE LIVE-VIEWING」も3月末でのサービス終了が予定されており、動画サービスの大きな見直しが行なわれている。