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土屋鞄、キノコの菌糸体由来の牛革風「Mylo」採用の財布・iPhoneケース

土屋鞄製造所は、「土屋鞄製造所(大人向け鞄)」「objcts.io」の2ブランドから、キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo(マイロ)」を採用した新製品3型を12月15日より、一部の直営店とオンラインストアでの数量限定販売で、価格はMylo iPhoneケースが16,800円、Mylo ウォレットバッグが46,000円、Mylo ハンディLファスナーが48,400円。

Myloは、キノコの菌糸体(菌が構成する、根のような糸状の組織体)から生まれたレザー代替素材。キノコの菌糸体85%と再生繊維15%で仕立てたシートの表面にポリウレタン樹脂をコーティングしており、キノコの菌糸体が持つ微細な繊維で、本革のように柔らかな手触りと上質感のある風合い、十分な強度を実現した。上質な風合いと質感を備えながら、安定した供給が見込まれるため、従来の革の代替素材として期待できるという。

土屋鞄は5月に国内ブランドとして初めて、Myloを開発した米国のバイオテック企業「Bolt Threads(ボルト・スレッズ)社」と、Myloを採用した新素材モデル6型の共同開発を発表。今回はその内、ミニ財布とウォレットバッグ、初公開となるiPhoneケースの計3型を製品化し発売する。

ミニ財布のMylo ハンディLファスナーは、本革のような風合いとしなやかさを持つMyloを外装と内装に採用。外装は牛革とのコンビネーションになっており、ボトム部分とファスナータブには丈夫な「ハードバケッタレザー」を使用した。コンパクトながら紙幣・小銭・カードが収納可能で、L字型ファスナーなので見やすくて取り出しやすい設計。価格は48,400円。サイズは8.7×11.6×2.0cm(縦×横×厚み)。カラーはブラック。

Mylo ウォレットバッグは、objcts.ioの人気製品である「ウォレットバッグ」の正面部分・内ポケットにMyloをあしらい、素材の風合いを楽しめるデザインに仕立てたスマホショルダー。背面・パイピング・ショルダーストラップには人工皮革「タフガード」を採用。動物性の素材を使わずに仕立てた、スマートフォンポーチ+財布の機能を搭載したショルダータイプのバッグとなっている。価格は46,000円。サイズは18.2×13×1.5cm(縦×横×厚み)。カラーはブラック。

Mylo iPhoneケースは、背面にMyloを使用し、素材の風合いを際立たせるシンプルなデザインのなか、新素材のテクスチャーをアクセントとして楽しめるiPhoneケース。ケース本体にはリサイクルプラスチック素材を50%使用しており、MagSafeにも対応。価格は16,800円。サイズ展開はiPhone 13、14シリーズに対応予定(iPhone 13 miniを除く)。カラーはブラック。

また10月15日の「きのこの日」に合わせて、10月15日から12月28日まで、実物を見て触れられる店頭展示イベントを開催する。

展示店舗は六本木店、渋谷店、梅田店、西新井本店、名古屋店の5店舗。西新井本店と名古屋店は土屋鞄製品のみの展示。