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「ベアブリック」内蔵NFCタグで真贋判定。不正流通を抑止

凸版印刷は、製品に内蔵されたNFCタグをスマートフォンで読み取り正規品かどうかを判定できるシステムの提供を日本で開始し、クマ型のフィギュア「ベアブリック」に搭載されたと発表した。ユーザーは自分のスマートフォンでタグを読み取り、ネット経由で真贋判定を行なえる。

凸版印刷は、真贋判定や不正流通の監視などが可能な「クラウド型ID認証プラットフォーム」を2021年から中国で提供しており、今回、日本市場でも提供を開始した形。メディコム・トイと博報堂プロダクツによる模倣品対策ソリューション「du-al.io」(デュアルドットアイオー)にこのプラットフォームが採用されており、凸版はNFCタグと真贋判定機能を提供する。

メディコム・トイが製造・販売するクマ型ブロックタイプフィギュア「BE@RBRICK」(ベアブリック)のうち、7月23日に発売された3製品がdu-al.ioに対応、右脚部分にハイセキュリティタイプのNFCタグが内蔵されており、スマートフォンをかざすと、ネット経由で真贋判定を行なえる。

またdu-al.ioにはNFT連携機能も用意されており、ギャランティーカード(正規品証明書)がブロックチェーン上で管理されるほか、NFCタグの読み取りを通じてギャランティーカードの譲渡も可能になっている。

ハイセキュリティタイプのNFCタグ

凸版のID認証方式は、NFCタグのICチップを読み取るごとに変わる演算結果を、クラウド上で判定する仕組み。同じNFCタグでも読み取る度に応答URLは変化するため、応答後のURLをコピー・拡散しても認証には使えないようになっている。

凸版では今後、コレクション性の高い玩具やアート、高級アパレル、時計、アクセサリー、高性能スポーツ用品、アウトドア用品などへの活用が期待されるとしている。