ニュース

北大阪急行、御堂筋線と南北線直結で50年ぶりの新駅。23年度開業

箕面市と北大阪急行電鉄は、大阪府の千里中央駅から新駅となる箕面萱野駅までの2.5kmを延伸する「北大阪急行電鉄南北線延伸線」を2023年度末に開業する。これにより箕面市に、大阪メトロ・御堂筋線に直結する路線が乗り入れることになる。

江坂駅から千里中央駅まで運行している北大阪急行電鉄南北線を、千里中央駅から北へ約2.5km延伸し、「箕面船場阪大前駅」と「箕面萱野駅」の2駅を新設する路線。新駅の開業は50年振り。2016年度に着工し、現在も工事が進められている。

5月には箕面船場阪大前駅から千里中央駅間のトンネルが貫通。高架橋やトンネルなどを構築する土木工事は全工事区間で概ね完了している。

千里中央駅付近まで貫通したシールドトンネル
千里中央駅~箕面船場阪大前駅間
箕面船場阪大前駅

現在は、主に軌道や電気設備・駅舎関連工事及び車両製造を進めており、工事等も順調なことから開業時期を決定した。具体的な開業日は後日発表される。

南北線の延伸により、大阪府 箕面市は大阪メトロ・御堂筋線と直結。新大阪や梅田、本町、なんば、天王寺など、大阪都心部まで乗換え無しのアクセスが可能になる。また、バスと鉄道の結節点を現在の千里中央駅から新設する箕面萱野駅に移し、バス路線網も大幅に充実させる。

新駅周辺で再開発

新設される2駅周辺の街づくりも推進されている。箕面船場阪大前駅周辺の船場東地区では、客席数1,401席の箕面市立文化芸能劇場や蔵書数71万冊を擁する箕面市立船場図書館などが竣工済み。今後は、箕面市立病院の移転や健康寿命の延伸拠点となる「(仮称)関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センター」のほか、東京建物が箕面船場阪大前駅から徒歩3分の位置に超高層免震タワーマンション「Brillia Tower 箕面船場 TOP OF THE HILL」を建設し、2024年10月に竣工を予定している。

Brillia Tower 箕面船場 TOP OF THE HILLは、地上30階建の免震タワーマンションで、総戸数は397邸。街全体がペデストリアンデッキで結ばれる複合開発エリアに建設される。建物の高さは約100mで、建設地は標高約102mの高台。

所在地は、大阪府箕面市船場東三丁目8番他(地番)。敷地面積は約3,714m2