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JRE POINT、バーコード提示のポイント利用上限を解除。初回に認証

JR東日本のJRE POINT事務局は、6月末から一時的に利用上限を設けていたバーコード提示によるポイント利用について、8月1日付で制限を解除した。あわせて初回利用時に認証手続きを行なう仕組みも導入した。

一時的な利用制限は、「見に覚えのないJRE POINTの利用がある」という申告がコールセンターに寄せられたことから、6月28日付でバーコード提示のポイント利用の上限を5,000ポイントに制限していたというもの。

上限の解除に合わせて、バーコード提示の利用が本人かどうかを確認する認証機能が追加された。利用にはJRE POINTアプリの更新が必要で、バーコード提示の初回の利用では、本人確認の認証手続きを行なう。利用の予定がある場合は、アプリを更新し、予め初回認証手続きを済ませておくよう案内されている。

ID・パスワードの使いまわしに警鐘

同社は利用制限を発表した6月末の時点で、他社サービスとID・パスワードを使い回さないよう案内しており、他社で漏洩したID・パスワードや個人情報が悪用された可能性を示唆していた。

さらに、7月6日に先行して利用制限を解除していたJRE POINTからSuicaへのチャージ申請について、メール認証を導入したものの、メールアドレスにログインするID・パスワードも(使い回しの場合は)既に知られていることになり、実際にメールを盗み見られて勝手に手続きされたという申告も複数寄せられているという。

こうしたことから、「JRE POINT以外の他のサービスで使用しているものと同じIDやパスワードをJRE POINT WEBサイト及びJRE POINTアプリでも使用している場合は、危険性が高いと考えられますので、早急に変更をご検討ください」と強めに案内している。

6月末からの一連の対応では、悪用者に狙われる形となった本人確認の弱さを是正する一方、8月29日に予定するアプリの大幅リニューアルでは生体認証を活用するなど、機能のアップデートも図る。