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三井住友カード、企業間の請求書支払いをカード決済できる代行サービス

三井住友カードとNTTコムウェアは、Visa推奨の新たな法人決済スキーム「BPSP(Business Payment Solution Provider)」に基づくサービス提供に関する業務提携を締結し、「請求書支払い代行サービス」を一般提供開始した。

企業間取引では「仕入れによる支払い」と「販売による入金」のタイミングの違いから、特に中小企業では資金繰りが課題となっていいる。その解決手段の一つとして、カード決済があるが、買い手企業がカード支払いを希望していても、売り手企業がカード決済に対応していないなど課題があった。

請求書支払い代行サービスは、三井住友カードのクレジットカード決済に関するノウハウをもとにカスタマイズした、NTTコムウェアの「企業間決済プラットフォーム」上で提供される。これにより、カード決済に対応していない企業との取引でも、Visaカードによる決済が可能になる。

買い手企業はWeb画面から24時間365日、カード決済による請求書の立替払いを利用できる。買い手企業は、現金支払いの場合なら資金借り入れの必要がある状況でも、カードで支払うことにより引き落としまでのキャッシュフロー改善が可能。

また、売り手企業は手数料の支払いや、通常の売上回収のフローの変更も伴わず、振込等による期日通りの入金が保証される。

3月から一部で先行提供されていたが、三井住友カード発行のクレジットカードを利用している企業に対し提供を開始する。

当初は三井住友カード利用企業に提供開始するが段階的に対象を拡大し、2023年春には三井住友カード以外のVisaカード会員も利用可能とする予定。両社は同サービスにより、クレジット決済市場の拡大、3年後取扱高(累積)900億円をめざす。