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ブライトリング、宇宙に行った「ナビタイマー コスモノート」復刻

ブライトリング・ジャパンは、パイロットウォッチのコレクション「ナビタイマー」の特別モデルとして、1962年に宇宙に飛んだ「ナビタイマー コスモノート」の復刻モデルを発売する。機械式の手巻きの腕時計で、価格はレザーバンドが134万2,000円、メタルブレスレットが139万1,500円。数量は、シリアルナンバー付きで限定362本。

復刻モデルは「ナビタイマー B02 クロノグラフ 41 コスモノート」。ケース径は41mm。オリジナルモデルは1960年代の加熱する宇宙開発競争に合わせて登場。1962年5月24日に、宇宙飛行士スコット・カーペンターがマーキュリー・アトラス7号のミッションにて「ナビタイマー コスモノート」を着用し地球を3周したことで、ブライトリングは正式に「宇宙に飛んだ初のスイス製腕時計」の称号を得たという。このことは復刻モデルの裏蓋にも刻印される。

オリジナルモデルには、カーペンター氏の個人的な要望に応える形で、宇宙で昼と夜を区別するための24時間表示ダイヤルが追加されており、復刻モデルでも再現されている。また復刻モデルのベゼルはプラチナ製となり、裏蓋はムーブメントが見られるサファイアクリスタル製のシースルーバックになっている。ムーブメントのブリッジに施されるエングレービングも記念モデルの特別な内容。

オリジナルモデル(左)と復刻モデル(右)

同社は「他の時計ブランドでも宇宙初を謳っているところがありますが、『宇宙に飛んだ初のスイス製腕時計』を名乗れるのはブライトリングだけです」としている。それまで、軌道に到達したスイス製の時計は、ストラップを付けた「ポケットストップウォッチ」のみだったという。コスモノートは宇宙飛行士の要望に応える腕時計として開発され、同じスペックで1962年に一般販売された。

ブライトリングは、この宇宙飛行から60周年を迎え、オリジナルのコスモノートをイベントで初めて公開している。ひとつはカーペンター氏が着用したもので、地球帰還(カプセルの着水)後に長時間海水に浸かったことで修復不能な状態に破壊・腐食された状態のもの。もうひとつは宇宙飛行士ジョン・グレン氏がかつて所有し、ブライトリングが2019年にオークションで落札したもの。修復不能なものは長らく保管され公開されてこなかったが、60周年と復刻モデルの発売を機に現在の姿が明らかになった。

オリジナルのコスモノートのうち、カーペンター氏が着用、地球帰還後に長時間海水に浸かったことで修復不能な状態に破壊・腐食されたものも公開された

ムーブメントは機械式で手巻きのクロノグラフムーブメント「B02」を搭載。クロノグラフは1/4秒、30分計、12時間計を備える。振動数パワーリザーブは約70時間。振動数は28,800振動/時。石数は39石。

ケースはステンレススチール製で、ベゼルはプラチナ製。防水性能は3気圧防水。両方向回転ベゼルに回転計算尺が搭載される。風防はドーム型で両面無反射コーティングが施されたサファイアクリスタル。

大きさはケース径が41mm、厚さは13mm。重さはレザーバンドモデルが93g、メタルブレスレットモデルが155g。

新宿伊勢丹にポップアップショップ

ブライトリングはまた、6月7日までの期間限定で、伊勢丹新宿店の本館1階に「ブライトリング ポップアップストア」をオープンしている。世界共通のコンセプトが反映されたデザインで、誕生70周年を迎えたナビタイマーの2022年の新作を紹介。歴史をたどれるという貴重なビンテージモデルも展示される。加えて日本限定モデルも展開、購入した人にはオリジナルノベルティグッズがプレゼントされる。