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旭化成、ハンドルがないコンセプトカー「AKXY2」

旭化成は、未来のクルマの価値を高めるために不可欠な「3つのS」をコンセプトとしたコンセプトカー「AKXY2」を制作した。5月25日~27日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2022」で展示する。

3つのSとは、Sustainability(持続可能なクルマづくり)、Satisfaction(クルマの満足度向上)、そしてSociety(社会とクルマのつながり)。公開された画像にはハンドルが配置されておらず自動運転を前提としたクルマであると思われる。

Sustainabilityについては、気候変動が深刻化する中、もはやものづくりの責務として果たさなくてはならない課題と位置づけ。AKXY2はSustainabilityのために貢献できることが期待される自社の素材や技術を搭載している。

Satisfactionは、五感や直感、心身の幸福実感と深く結びついたテーマ。快適性など普遍的に求められる価値に対してより高い要求に応えながら、これまでのクルマにはなかった発想でアプローチし、具現化しているという。

Societyは、変容する社会との関係からクルマの未来形を考える、AKXY2の基幹となるコンセプト。例えばプライベート空間を確保して個々の活動を後押ししてくれる空間としてや、デジタルでは置き換えることのできないリアルな体験やコミュニケーションを育む場・空間としてのクルマを提案。同社の製品技術だけでなくクルマ社会の未来へのインスピレーションが得られるプラットフォームとしている。

具体的には子会社であるSage Automotive Interiorsの欧米拠点と全面的に連携し、初代AKXY以上に豊富な内装ファブリックを提案。カスタマイズ性を高めた車室内装を実現した。車内空間の使い方については住宅領域とのシナジーの可能性についてコンセプトを提案し、コラボレーションの幅を広げる。

その他、旭化成CVC室の投資先であるUltraSense Systemsやその他社外企業とコラボレーションすることで、ドアおよびキャノピー部の開閉スイッチ機能や発熱シート機能を実現している。