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薄く軽く。G-SHOCK MT-G「MTG-B3000」を見る

カシオ計算機は、「G-SHOCK」MT-Gシリーズの新作「MTG-B3000」を5月14日に発売する。価格はラバーバンドの「MTG-B3000B-1AJF」が121,000円、メタルブレスレットの「MTG-B3000BD-1AJF」(レッド)、「MTG-B3000BD-1A2JF」(グリーン)がそれぞれ137,500円。

MTG-B3000BD-1AJF、137,500円
MTG-B3000BD-1A2JF、137,500円
MTG-B3000B-1AJF、121,000円

MT-Gは、G-SHOCKの最高峰である「MR-G」に次ぐラインで、メタル、樹脂、カーボンといったさまざまな素材を駆使した高価格帯のシリーズ。大胆なデザインや素材の組み合わせで挑戦的なモデルも多いラインナップになっている。

型番も新たになる新作「MTG-B3000」シリーズは、厚みが12.1mmと、薄型化に最も注力したのが特徴。時計モジュール(ムーブメント)は開発当初、OCEANUS(オシアナス)の「OCW-S5000」に搭載の薄型モジュールを採用しようとしたものの、オシアナス専用に開発されたモジュールだったため、G-SHOCKの過酷な耐衝撃試験のクリアは難しかったという。そこでOCW-S5000用モジュールをベースに再開発を行ない、内部の部品の再配置や、モジュール径を大きくして緩衝ゴムの形状を工夫するなどして、耐衝撃性能と薄型化を実現したモジュールを開発している。

モジュールの薄型化とケース断面

裏蓋はラグやボタンガードと一体化させた複雑な形状の金属製にして、時計全体の薄型化も実現。時計のモジュールはカーボン製ケースに収められ、これを裏蓋とベゼル側の金属製パーツで挟み込む形とした。こうした薄型化に注力した結果として重量も軽減され、MTG-B2000の156gより軽量化された148gとなっている(メタルブレスレットのモデル)。

ベゼルと裏蓋は金属製、中央のモジュールを収めるケースはカーボン製

開発期間はシリーズの中では長めの2年。モジュール開発や薄型化で苦労した期間が長かったという。特にラグやボタンガードが一体になったモノコック構造のような裏蓋は、開発者が「鳥の巣」を見て構造を思いついたというが、必要な強度を確保することや、G-SHOCKの生産数のレベルで強度の品質を確保することはチャレンジだったとしている。

薄型化・軽量化に次いで注目なのは、ワンプッシュで交換可能な新しい構造を採用したバンドだ。ラグ(バンドの付け根)にあるボタンを両側から同時に押すとバンドが分離できるという仕組みで、片方だけが押されても外れない構造になっている。時計のカラーがレッドとグリーンのモデルは、バンドの付け根付近にカラーが施されており、バンドを交換することでカラーイメージも変更できる。カシオからは交換用バンドが発売される予定。

ワンプッシュでバンドを交換できる新構造。特別なボタンに見えないのもポイントだという