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BMWが5Gカー。ドコモeSIMで同じ電話番号、5G車内Wi-Fi

NTTドコモとBMWは、日本初の5Gとコンシューマ向けeSIMを利用したコネクテッドカーサービスを提供する。BMWの車両に5G通信モジュールとコンシューマ向けeSIMが搭載され、ドコモのワンナンバーサービスに対応する。ドコモのスマートフォンと同じ電話番号を使え、車両の5G通信モジュールでデータ通信も可能。対応車両は「BMW iX」「BMW i4」で、今後も拡大される予定。車両価格はBMW iXが1,070万円~、BMW i4は750万円~。ドコモのワンナンバーサービスは月額550円。

日本初という5Gおよびコンシューマ向けeSIMに対応するコネクテッドカーサービス。ドコモとBMWは2018年からコンシューマ向けeSIMの搭載とモバイル通信について共同開発を行なっており、その成果となる。

BMW iX、BMW i4には5G通信モジュールとeSIMが搭載され、ドコモのワンナンバーサービスを契約し連携する設定を行なうことで、スマートフォンで利用しているドコモの電話番号や料金プランはそのままに、車両の通信モジュールにて、同じ電話番号での通話や5Gデータ通信が可能になる。この際、スマートフォンと車両はBluetoothで接続しておく必要はない。

車両には、BMWコネクテッド・ドライブの各種サービスのためのeSIM(M2M eSIM)がすでに搭載されているが、今回追加されるのは別のコンシューマ向けeSIM。DSDA(Dual-SIM-Dual-Active)として2つのeSIMを同時にアクティブにすることで、BMWコネクテッド・ドライブの通信に加えて、ユーザーの音声通話やデータ通信も車両の5G通信モジュールを経由して行なえる。

さらに、コンシューマeSIMを活用し、車内Wi-Fiのセットアップも可能。WAN側が5GとなるWi-Fiのアクセスポイントで、車内ではスマートフォンやタブレット端末など最大10台をこのWi-Fiに接続して、5Gの高速データ通信を利用できる。

利用にあたってはBMW IDとdアカウントを連携させる。この連携が済んでいると、個人で購入した車両だけでなく、レンタカーやカーシェアなどでBMW iX、BMW i4に乗車する際も、本サービスを利用可能。

ワンナンバーサービスはこれまで主にApple Watchで利用されていたドコモのサービス。利用料は月額550円で、登録手数料が1回の登録につき550円。通話料・通信料は主契約(スマートフォン)側のプランにかかる。