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G-SHOCK、最高峰MR-Gに初号機デザイン「MRG-B5000」

カシオ計算機は、G-SHOCKの最高峰シリーズ「MR-G」の新作として、初号機のスクエアデザインを取り入れた「MRG-B5000」を3月12日に発売する。価格はブラック(MRG-B5000B-1JR)が462,000円、シルバー(MRG-B5000D-1JR)が396,000円。

MRG-B5000は、G-SHOCKの最高峰「MR-G」シリーズにラインナップされるモデルで、初号機でおなじみのスクエアデザインを採用した。日本の誇る先端素材と匠の技を駆使した「MR-Gクオリティ」で製品化し、初号機・スクエアデザインの究極のモデルと位置づける。生産は山形カシオで行なわれる。

これまで初号機デザインを“フルメタル”にした製品は、ケースなど主要なパーツを1つの金属パーツで成型していたが、MRG-B5000はベゼル部分だけで25個のパーツに細分化。バンドも表面にあけた丸い穴に別体のピンを埋め込む構造を採用する。各パーツに磨きをかけてから組み上げ、凹部など研磨処理が難しい部分も歪みなく美しく仕上げた。研磨はザラツ研磨で、ひとつひとつに職人による匠の技が活かされるという。

細分化されたパーツにあわせて耐衝撃構造も「マルチガードストラクチャー」として刷新されている。これは、多パーツ化されたベゼルに、T字バーと板バネを組み合わせた四隅のサスペンションパーツやシリコン緩衝体を組み込んで、ショックアブソーバーとして機能させる構造。

トップベゼルの素材には「COBARION」(コバリオン)を採用。純チタンの4倍の硬度でプラチナと同等の輝きを持つといわれるコバルトクロム合金で、プレス加工できないため、無垢材からの削り出しとなる。

バンドの素材は「DAT55G」で、こちらは純チタンの約3倍の硬度で加工性に優れるというチタン合金。ただし腕時計に使われるのはほぼ初めてという素材で、カシオとして加工技術を確立する必要があるなど、チャレンジ精神を持って臨んだ素材となる。どちらの素材も日本で開発された高硬度合金で、強さと美しさを併せ持った外装に仕上げられている。ケース、裏蓋、ボタンは64チタン。

シルバーのモデルにはメタルの美しさを際立たせるチタンカーバイト処理が施される。ブラックのモデルにはDLC処理が施され、初号機の黒をメタルで表現するほか、ボタンや裏蓋はゴールドIPで仕上げた。ディスプレイ部分には初号機のアイデンティティでもあるレンガパターンとレッドラインを配している。

時計モジュールは、GMW-B5000のモジュールをベースに回路押さえ板に金メッキを施し電気抵抗値を低減した専用モジュールを搭載する。ディスプレイ部分の表面ガラスは反射防止コーティングが施されたサファイアガラス。

耐衝撃構造で20気圧防水。ソーラー発電で電波受信による時刻修正が可能。Bluetoothでスマートフォンと連携できる。ワールドタイム、1/100秒ストップウォッチ、タイマー、アラーム、フルオートLEDバックライトを備える。大きさは49.4×43.2×12.9mm、重さは約114g。

スクエアデザインの従来モデル(右)との比較
フルオートLEDバックライト
MRG-B5000B-1JR、462,000円
MRG-B5000D-1JR、396,000円