ニュース

リクルート、退職者のカムバック採用支援サービス「Alumy」

リクルートは、元従業員を再び雇用する「カムバック採用」を支援するサービス「Alumy(アルミー)」の実証実験を開始した。5月末までは完全無料でサービスを提供し、多くの企業での導入を目指す。

自社の退職者を再雇用するカムバック採用を支援する事業。リクルートでは、2021年4月より新規事業開発室にて事業開発を進めており、今回の本格的な実証実験としてのサービス提供に至った。

提供サービスは、退職者情報を一元管理できるシステムと、企業と退職者をつなぐカムバックコーディネーターの2つ。

退職者管理システムでは、過去の情報に加え、退職者の「今」の仕事やカムバック意向などの情報を確認できる。カムバックコーディネーターは退職者への案件紹介やヒアリングを実施する。また退職者向けに、退職者のカムバックニーズや希望する関わり方の登録が可能な、サービス登録フォーム機能を提供する。

システムを通じて退職者・企業両者の「戻りたい/戻ってきてほしい」というニーズを結び、コーディネーターがカムバックに関する心理的・時間的ハードルを取り除くことで、双方がすぐにつながれる状態を実現するとしている。

利用対象は、カムバック採用に取り組みたい企業・人事担当者。初期費用・月額利用料は無料で、退職者のカムバック採用が決定した場合のみ手数料が発生する。5月末までは手数料も無料。

日本の労働力人口の減少を受け、カムバック採用が注目されているという。またリクルート「転職活動者の意識・動向調査(2021)」によれば、転職活動者の約半数にのぼる47%が「転職後も転職前の会社と接点を持ち続けたい」とかつて働いた会社との関係性継続を求めており、企業との中長期的な関わりを通じたキャリア形成を希望しているとする。

海外においては退職者ネットワークサービスは浸透しているが、日本ではまだ仕組みが不十分な状況であるとし、Alumyの事業化検証をスピーディーに行ない、サービス改善を加えながら、より多くの企業が導入することを目指す。なお、すでに業界を問わず、幅広い企業で導入予定という。