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デジタル版ワクチン接種証明書、12月20日開始。要マイナカード

政府は、マイナンバーカードを使って、スマートフォンで国内外で利用できるワクチン接種証明書を入手できるサービスを12月20日から開始する。岸田総理が6日の所信表明演説で明らかにした。

新型コロナワクチン接種の公的証明として活用できる「ワクチン接種証明書」は、7月から紙での交付がスタートしている。20日以降は、この接種証明書をスマートフォンで利用できるデジタル接種証明書(電子交付)として発行できるようになる。電子申請にはアプリのほか、マイナンバーカードによる本人確認が必要となる。

アプリの審査は「終了している」(牧島デジタル大臣)としており、自治体に対しても20日の公開・運用開始を連絡済み。また、年末年始期間中(12月29日~2022年1月3日)もアプリによる接種証明書(電子版)の電子交付が可能となる予定で、適切に電子申請が受け付けられた場合、即日での電子交付が可能となる。

デジタル版ワクチン接種証明書の海外利用については、11月19日時点で76カ国・地域で対応している。

また岸田総理は、所信表明演説において「マイナンバーカードは、安全安心なデジタル社会の『パスポート』であり、社会全体のデジタル化を進めるための最も重要なインフラ」と強調。マイナンバーカードと健康保険証、運転免許証との一体化や、希望者の公金受取口座の登録を進めるとともに、本人確認機能をスマートフォンに搭載するなどで、利便性を向上させていく。

12月5日時点の交付実施済みのマイナンバーカード累計は5,071万枚。交付率は約40%。