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JR東日本、終電繰り上げで工事の期間短縮。働き方改革

JR東日本は、3月のダイヤ改正で終電時刻を繰り上げたことにより、夜間の作業時間を確保でき施工効率が向上したと発表。バリアフリー設備などの早期供用開始や、働き方改革につながったという。

ダイヤ改正では、東京100km圏の各路線において、終電時刻の繰り上げや一部線区で初電時刻の繰り下げを行なった。これにより、終電から初電までの間隔が拡大し、夜間の作業間合い時間を確保できた。

機械施工の実作業時間も拡大し、施工効率向上や大型機械導入による労力軽減を実現。具体的には、TC型省電力化軌道敷設工事において、1割程度の施工効率(1晩あたりの施工延長)を向上。

また中央快速線グリーン車導入における分岐器撤去・敷設工事において、人力施工から大型機械施工への変更により労力軽減につながった。電路設備簡素・統合化工事では、新型機械を導入し作業日数を削減。

作業間合いの拡大に加え、全体工程の最適化によるバリアフリー設備などの早期供用開始も実施。ホームドア工事においては、当初計画より工期を1割程度短縮。ホーム上などの作業スペースを早期に撤去することで、利用者に迷惑をかける期間を短縮できたという。

工事従事者の働き方としては、労力軽減や工期短縮により1晩あたりの検査数量が増加したことで、夜間作業の回数を削減。人力から機械施工へ変更したことで、重労働からの転換を図れた。