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ウイスキー「軽井沢」復活。最後のモルトマスターが顧問に

軽井沢ウイスキー、Plan・Do・See、三菱地所は、ウイスキー「軽井沢」の製造開始および、長野県東信地域の活性化に向けた取り組みを開始する。軽井沢ウイスキー社による2022年の販売開始に向け、Plan・Do・Seeと三菱地所はウイスキー「軽井沢」のブランディング・販売促進などを連携していく。

軽井沢は日本初のシングルモルトウイスキーが生まれた場所で、1955年竣工の「大黒葡萄酒軽井沢蒸留所」から始まった。製造会社の度重なる吸収合併を経て、2012年の「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」閉鎖により、軽井沢でのウイスキー製造は途絶えていた。

メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所で製造された現存するウイスキーは、オークションなどで高額取引されるなど、希少性と味わいが再評価されており、現在は世界的に人気が高く入手困難なジャパニーズウイスキーのひとつとなっている。

軽井沢ウイスキー社は、メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所の閉鎖を見守った最後のモルトマスターである内堀修身氏を顧問に、同蒸留所のウイスキー・ディスティラーであった中里美行氏を工場長として招いている。

2021年12月に「軽井沢蒸留所」の建設に着工し、2022年にウイスキー「軽井沢」の販売開始を目指している。浅間山や八ヶ岳山麓の水を用いて、原料の大麦は佐久地方などで地元農協や地元農家と協力して栽培したものを使用する予定。

軽井沢蒸留所の予定地は、長野県北佐久郡軽井沢町大字発地。

Plan・Do・Seeは、軽井沢ウイスキー社に出資のうえ、ホテル・レストランなど営業施設でのPR活動や販売といった、ウイスキー「軽井沢」ブランドの向上に向けた活動を行なう。

三菱地所は、長野県東信地域における、しなの鉄道沿線活性化に向け、地元企業支援を継続的に推進しているが、本取り組みにおいて東京・丸の内エリアの事業者や就業者などに向けた情報発信や接点づくりを支援。ウイスキー「軽井沢」を通して消費者が地域の魅力に出逢う機会を提供する。