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Yahoo! ニュース、読者の“反応”を記事提供元の支払いに加味

「Yahoo!ニュース」は、記事提供元の媒体に対し、従来支払ってきた配信料に加え、ユーザーの記事への反応を示す「記事リアクションボタン」のクリック率データを活用した配信料支払いを開始した。ユーザーによる記事のフィードバックを、配信料へ加味することで、「ユーザーの課題解決につながる記事の支援を促進する」という。

Yahoo!ニュースでは、1日あたり約7,000本の記事が約650媒体から配信されており、サービスを開始した1996年7月当初から、記事が閲覧された数(PV)などに基づいた金額を配信料として支払ってきた。

2016年からは、ユーザーの課題解決につながる記事を支援するため、配信料を追加で支払う「課題解決バリュープログラム」も実施しており、今回の施策はそれを拡張するもの。記事ごとの「記事リアクションボタン」のクリック率データを、「課題解決バリュープログラム」の支払い指標のひとつとして活用し、同プログラムの支払い対象となる媒体数が1.4倍程度増える見込み。

「記事リアクションボタン」のクリック率データを活用した配信料支払いは、Yahoo!ニュースが独自に開発。今後、媒体各社の意見とともに、ボタンの押下傾向やユーザーの反応などを参考にしながら、「記事リアクションボタン」や支払い指標などの改善を重ねる。

6月から導入された記事リアクションボタンは、ユーザーが記事に対して「有意義な内容である」「要点がまとまっておりわかりやすい」「新奇性や独自性がある」といったフィードバックを行なえる機能。ユーザーは「学びがある」「わかりやすい」「新しい視点」の3種類のボタンを選べ、開始以降、約110万本の記事に対して、合計約1.8億回クリックされた。

なお、今回の施策は「Yahoo!ニュース 個人」は含まれない。