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甲子園球場南側に商業施設「甲子園プラス」、22年3月開業

施設の外観イメージ(右手が阪神甲子園球場)

阪神電気鉄道は、阪神甲子園球場南側で建設を進める商業施設について、名称を「甲子園プラス」とし、2022年3月上旬に開業することを発表した。

阪神電気鉄道では、甲子園球場南側の西宮市所有地に新たに商業施設を建設し、阪神甲子園球場の外野エリアにある「甲子園歴史館」を一部移転・拡張してリニューアルオープンする計画を進めてきた。甲子園プラスは甲子園球場と歩行者デッキで接続し、一体的に運営することで相乗効果を高め、365日にぎわいのあるボールパークエリアの形成、西宮市や民間法人と協働で進める「スポーツ」をテーマにしたまちづくりに寄与できる施設となることを目標とする。

目標に向け、「野球・スポーツ振興の場」と「地域の憩い・子育て・学びの交流拠点」をコンセプトに、一部移転・拡張される甲子園歴史館に加えて、シミュレーション野球の体験施設、野球用品専門店、子ども向け施設、ファミリー層向けの飲食店等を誘致した。

甲子園プラスの名称には、甲子園球場の隣にある別館建物としての位置づけをシンプルに表現するとともに、ボールパークエリアに新たな「価値」や「体験」をプラスすることの意味を込めている。

ロゴマークは、球場の形をモチーフとしたアイコンと、甲子園プラスを表すプラスマークで、2つの施設の位置関係を表現。球場モチーフのアイコンは、「KOSHIEN PLUS」の頭文字である「K」と「P」を表すデザインになっている。カラーは、球場のブランドカラーである深緑を採用するとともに、プラスマーク及び「PLUS」の文字に甲子園歴史館のブランドカラーと野球のボールカウントの3色を使用している。

1階には飲食店が路面型で出店するほか、大型野球用品専門店「スタンドイン」が出店する。

2階には、甲子園歴史館が一部移転・拡張リニューアルオープンするほか、実際に身体を動かして野球を体験する「BE-STADIUM KOSHIEN supported by STAND IN」を展開する。また併設されるベーカリー&カフェ「リトルマーメイド」の店内に野球関連の書棚を配置する。

甲子園歴史館には「高校野球」「阪神タイガース」「阪神甲子園球場」の歴史などを展示。展示面積はこれまでの1.25倍となる。

BE-STADIUM KOSHIEN supported by STAND INは、シミュレーション野球が体験できる施設。大型スクリーンに阪神甲子園球場が再現され、甲子園でバッティングやピッチングをしているかのような体験ができる。

3階では、キッズスポーツ施設「パルクールプレイハウス」、ロボットプログラミング教室「プログラボ」を展開。スポーツ、学び、子育てを通じた地域の交流拠点を目指す。

所在地は西宮市甲子園町8番15号。敷地面積3,243m2、延床面積約5,000m2、3階建て。