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甲子園球場、照明をLED化。パナソニック製

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阪神電鉄は、阪神甲子園球場のスタジアム照明を2021年シーズンオフにLED化することを発表した。パナソニックの製品を採用する。

阪急阪神ホールディングスが'20年5月に公表した「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」の中の、「環境保全の推進」の取り組み。

スタジアム照明切替工事は、既存のHID照明器具をLED照明器具に置き換えるもので、設置場所、照射対象エリア、使用時の外観を考慮して複数タイプの器具を使用。光色が異なるメタルハライドランプと高圧ナトリウムランプを組み合わせた伝統的な照明「カクテル光線」を、特注LED照明器具で再現する。

また、ステージ照明などで用いられる通信規格であるDMXによる制御が可能な調光システムを採用。これまでのHID照明器具では実現できなかった瞬時点滅や文字・図柄の描写等による光の演出を、スタジアム内のメインビジョン映像や音響と連動させることによる、より幅のある空間演出が可能としている。さらに、高い演色性により、4K・8Kのテレビ放送規格にも対応する。

演出例「縦縞模様」「THマーク」「格子模様」

照明器具台数は756台で、白色548台、橙色208台。総台数の変更はない。工事期間は11月から'22年2月下旬予定。

導入予定のLED投光器(イメージ)

阪神甲子園球場では「環境保全の推進」に関する取り組みとして、銀傘(球場の大屋根)への太陽光発電の設置や雨水・井水の利用、プラスチックカップのリサイクル、球場内で販売する容器・包材のプラスチック製品から紙をはじめとするバイオマス製品への変更を行なっている。従来の取り組みに加え、スタジアム照明をLED照明へ切り替えることで、CO2排出量を約60%抑制する。