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“料理好き”のための賃貸住宅。パナソニック×クックパッド

クックパッドとパナソニック ハウジングシステム事業部は、「料理を楽しめるキッチン空間」の単身世帯向け賃貸住宅リノベーションプランを9月9日から首都圏限定で開始した。

リノベーションプランではパナソニックのキッチン「Lacucina(ラクシーナ)」と、パナソニックAWEの間取りを含めた空間設計や造作施工を掛け合わせて、充実したキッチン空間をトータルで提供。クックパッドが策定したキッチンの充実度を示す「たのしいキッチンスコア」を基準に仕様を定め、モデルプランのスコアは「75KiT以上」。これはファミリー向けの60m2の間取りに設置されるようなキッチンよりも高いスコアで、単身世帯向け賃貸住宅でも毎日の料理を楽しめる環境を提供できるという。

リノベーションプランでは、L型キッチンとII型キッチンのプランが用意される。

L型キッチン採用モデルプラン

キッチンスペースの独立感を醸成するL型キッチンを採用。キッチンと居室との間にマルチ収納兼ダイニングテーブルを設えることで、居室側にキッチン設備が見えないように配慮し、キッチンスペースを充実しながらも、居室でもしっかり落ち着けるワンルーム空間に仕上げたモデルプラン。

II型キッチン採用モデルプラン

居室を犠牲にせず、ビルトイン食洗機も設置可能なII型キッチンを採用。広々した作業面に、備え付けのカップボード、壁面ウォール収納も備えた充実のキッチン空間。通路を挟んで作業面をズラして配置し、友人との複数人調理にも対応できる単身者のライフスタイルに寄り添ったモデルプラン。

同プランを採用したリノベーション物件は、クックパッドの「たのしいキッチン不動産」のポータルサイトに掲載。充実したキッチン環境を求める単身者とのマッチングを行なう。キッチン空間の充実により、物件を物件所有オーナーの資産価値向上と入居者のマッチングまでをワンストップで提供する。

近年、単身世帯が増加しており、2040年には約40%が単身世帯に達すると予測される。都内の単身世帯向けの賃貸住宅は、約4割が延べ面積29m2以下で、キッチンは、まな板も置けない狭い調理スペース、同時調理が困難な一口コンロ、調理器具や食器を収納するスペースが少ないなど、料理好きには厳しい環境となっている。

一方、クックパッドが2019年に行った調査では、引越し先の物件選びで、「駅距離」「家賃」「リビングの広さ」の各条件を妥協しても「充実したキッチン環境がある物件を選ぶ」と答えた方が過半数を超えている。優れたキッチン環境を備えた賃貸住宅の需要は高いという。

そのため、パナソニックとクックパッドが連携し、共同で賃貸住宅のリノベーションプランを提供する。