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YouTube、新型コロナ関連の誤情報7.5万本を削除。信頼できる情報への取り組み

YouTubeは、新型コロナウイルス感染症やワクチンに関する日本での取り組みとして、信頼性の高い情報を見つけやすくしたり、誤った情報を取り除く取り組みを進める。

前者の取り組みとして、厚生労働省や内閣官房を含む85以上の世界の公衆衛生当局と協力し、ユーザーが住んでいる地域に関連した情報を利用できるようにしているほか、日本を含む世界30カ国以上のホームページに新型コロナウイルス感染症関連のニュースを表示するセクションを追加した。あわせて、ワクチンに関する信頼できるコンテンツを集めた再生リストをYouTube公式チャンネルに表示している。

加えて、信頼できる情報源をさらに見つけやすくするため、関連するコンテンツが検索または視聴された場合に、世界や各地域の保健機関のWebサイトから最新情報を確認できる、情報パネルを動画画面の下部に表示している。パンデミックが始まって以来、これらの取り組みや関連コンテンツは、6,000億回以上視聴されているという。

また、80人を超えるクリエイターなどが公衆衛生の専門家と協力し、質の高い情報を提供している。日本では、はじめしゃちょーが河野太郎ワクチン接種担当大臣にインタビューしているほか、コムドットが、新型コロナウイルス感染症関連の正確な情報を届ける医師のプロジェクトである「こびナビ」の専門家に若者視点から質問するコンテンツを公開しており、合計で1億回以上再生されている。

誤った情報を削除する取り組みとしては、医学的に誤った情報に関するポリシーをアップデートし、それ以降ポリシーに違反した75,000本以上の動画を削除している。また、コミュニティガイドラインに違反しているコンテンツの報告に関して特に貢献度が高い個人や団体に強力なツールを提供する「公認報告者プログラム」に、医師のプロジェクトである「コロワくんサポーターズ」などの専門家が新しく加わった。

8月11日には、河野大臣とYouTubeのCEOであるスーザン・ウォジスキ氏による、パンデミックにおいて信頼できる質の高い情報を届ける取り組みについてのオンライン対談の様子をまとめた動画も公開した。今後も日本の医療専門家と緊密に連携した上で、取り組みに注力していくとしている。

【前編】河野太郎大臣 x YouTube CEO スーザン・ウォジスキ対談動画