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YouTube、信頼できる医療情報を強化

YouTubeは、医療や健康について信頼できる情報にアクセスできる新機能を25日から日本で順次開始する。

今回の取り組みでは、医療/健康に関するトピックを検索すると、信頼できる情報源が提供する動画を集めた「医療/健康情報セクション」が表示され、動画の下には、信頼できる情報源を示す「医療/健康情報パネル」が表示される。つまり、医療/健康情報パネルが付与されている動画は、正確で信頼できる情報といえる。

YouTubeは毎月20億人がアクセスし、毎日10時間以上のコンテンツが視聴されている。また、現在、ほとんどの人が医療情報を調べる際の「最初の選択肢」が「インターネット」になっている。そのため、信頼でき、見つけやすく、わかりやすい医療情報の提供が急務といえる。

医療/健康情報に含めるべき情報源は、米国では、全米医学アカデミー(NAM)が招集した専門家パネルが作成した原則や定義を使用。さらに、世界保健機関(WHO)とNAMは、世界中の専門家による会議を招集し、原則を確認・認証していく。その後、YouTubeが同原則に基づいて、信頼できる情報源を特定していく。

日本においては、京都大学大学院医学研究科 医学/医科学専攻医療情報学分野と、社会健康医学系専攻健康情報学分野が、NAMによる原則と定義を確認。YouTubeにおける日本での展開に協力している。現時点では認定された医療機関と政府機関向けに提供されるが、今後利用資格の拡大なども進めていく方針。