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自動車用フィルターメーカーが作る不織布マスク「纏」。ROKI

自動車用ろ過機器をはじめとするフィルトレーション製品の開発・製造・販売を行なっているROKIが、フィルター製造で培ったフィルトレーション技術を活かした不織布マスク「纏(まとい)」を、7月15日に発売する。価格は7枚入りが498円、50枚入りが3,300円。

ROKIは、創業以来60年間フィルトレーション技術をコアに、自動車・二輪車用ろ過機器や燃料電池などを開発している。グローバルに展開しており、国によって大気の条件が異なることから何をフィルタリングしなければならないかも変わり、フィルターの仕様は国ごとに変える必要があるという。

纏は、こういったフィルトレーション技術を基にしたマスク。実証実験の結果、医療用マスクの性能条件(ASTM-F2100)で最も高い性能とされる「サージカルマスクレベル 3」を満たす性能を有するとされたとし、シール性が高く、医療現場でも利用が可能としている。

フィルター性能以外の特徴として、独自トリミングデザインや段プリーツ、アルミノーズフィッターによる高フィット性、幅広耳紐による快適なつけ心地を挙げる。

生産は2021年に新設した自社工場で、不織布から一貫製造。日本産業規格(JIS)への申請準備も進めている。

マスク専用製造工場「浜松第二工場」

サイズはふつうサイズと小さめサイズを用意。7月15日よりECでの販売を開始し、9月よりドラッグストアやコンビニエンスストア、スーパーなどでの販売を順次開始する。

公式アンバサダーとして俳優の要潤さんを起用し、WEB-CMを配信する。また、パッケージの「纏」の文字は、書道家の武田双雲氏が手掛けている。

ROKIはこれまで、自動車・二輪車領域におけるモノを提供する企業として展開してきたが、今後はフィルター技術を軸にあらゆる領域に挑戦するという目標を掲げる。その1つがマスク事業への参入で、今後もフィルトレーション技術を基にした新事業の展開を検討する。