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コクヨ、Web会議ディスプレイ「MAXHUB」。ホワイトボード機能付き

コクヨは、Web会議、ホワイトボード、プレゼンテーションの3つの機能を1台に装備した次世代インタラクティブ型コミュニケーションツール「MAXHUB」を、7月9日に発売する。

MAXHUBは、マイク、スピーカーを装備し、ホワイトボードとしても使用できるタッチパネルタイプのディスプレイ。Web会議やプレゼンテーションなどに必要な機能が一式揃うオールインワンタイプとなっている。

Wi-Fi対応で、OSはWindows 10。PCやタブレット端末と同じような操作で、Web会議ツールやアプリを使った会議、各種ファイル展開・共有ができる。

MAXHUBで特徴的なのが、静電容量式のタッチパネルのホワイトボードの機能。付属品のドングルや専用アプリを使って、無線での画面共有や最大6画面の同時投影が可能で、指やタッチペンを使用して投影している資料に書き込むことができる。書き込んだ内容はWeb会議参加者の画面に表示されるため、大人数の会議でも共通認識を持ち、会議を進行できるとしている。

付属のタッチペン(上)とドングル

ペンの色や太さは選択可能。書き込んだ部分の移動、サイズ変更、コピーといった操作も行なえる。また、資料と書き込みを含めた内容をPDFで書き出し・共有ができるほか、次回以降に引き続き書き込みをして議論ができるMAXHUBファイルでの保存もできる。

遠隔から意見を出したい、コメントを投げ込みたいといった時に使用するメモ機能も搭載。付箋のような形で、遠隔地から画面上にコメントを表示できる。

カメラは4,800万画素のフリップオーバーカメラ。本体の上部に備えるが、カメラが作動していない時には収納されるようになっており、見た目でカメラの作動状況が分かる。マイクも本体上部に備え、8m先まで集音可能としている。また、発言者をズームアップする機能などを搭載している。

カメラ(上側)とマイク(6つの穴)
カメラが作動していない時は収納される

ディスプレイサイズは65インチと86インチの2つをラインアップ。解像度は3,840×2,160ピクセル、視野角は178度。対応Wi-Fi規格はIEEE 802.11a/b/g/n/ac。

本体サイズ/重量は65インチが1,490×62×921mm(幅×奥行×高さ)/43.5kg、86インチが1,962×62×1,180mm(同)/72kg。オプションで設置用のスタンドを用意。壁付けによる設置も可能。価格はオープンで、案件ごとの都度見積もりとなっている。

テレワーク化でWeb会議が増えた原因はアイデアが出ない、決まらないから

コクヨ ワークスタイルイノベーション部 働き方改革プロジェクトアドバイザーの坂本崇博氏は、コロナ以降、コクヨのオフィスでもフロアのあらゆる場所でWeb会議が行なわれていることを紹介。Web会議が特別なことではなくなり、やりやすくなった今、Web会議が増え、業務が逼迫するケースもあるという。

コクヨ社内でもあらゆる場所でWeb会議に参加している社員がいることを紹介

Web会議では物事がなかなか決まらず複数回やることになり、結果として回数が増えると説明。特にアイデアを出し合って何かを作り上げていく会議でこういったケースが多く、アイデアが出ない、決まらないという課題があると訴え、MAXHUBでこの点を解決していければと述べた。

コクヨ DX戦略部 部長 永井潤氏は、先行して使用している顧客の声を紹介。「打ち合わせ後の確認事項が減った」、「会議資料の加筆ができるので議事録が必要なくなった」、「アイデアの見直しができる」といった声があるという。

特にアイデア出しの面では、過去に一度出てきたアイデアを繰り返し出してしまうといったことがなくなると話した。

さらに坂本氏は、部門を超えた情報共有についても言及。加筆やメモなども含めた会議資料を残しておけるので、例えば生産管理部の会議の内容を開発部で呼び起こして議論をできるといったメリットもアピールした。

永井氏は、そういった使い方がより創造性を高められるとし、よりアクティブな会議スタイルが増えていくと説明。それがポストコロナの働き方につながればと話した。

(左)永井潤氏、(右)坂本崇博氏