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スマホで全身写真を撮るだけで体脂肪率を計測。採寸アプリ「Bodygram」

Bodygram Japanは、自社開発のAI採寸テクノロジーを搭載したアプリ「Bodygram」に、体脂肪率や筋肉量を測る機能を追加するとともに、UIを一新した。

Bodygramは、年齢・身長・体重・性別を入力し、服を着たままスマートフォンで正面と側面の2枚の写真を撮影するだけで、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身24カ所の推定採寸が可能なアプリ。今回採寸に加え、体脂肪率や筋肉量といった体組成データを推定計測する機能を追加した。

計測した体組成データは、採寸データとともにアプリに記録され、日々の変化なども確認できる。

採寸データ算出に際しては、画像からボディラインの推定検出を行ない、さらにそのデータから各部位のサイズを推定分析している。一方、体組成データについては、体組成と相関関係にあることが判明している顔の構造分析を行なうことで、2枚の写真から体組成データまで推定計測することに成功したという。

Bodygram Japan CEO Jin Koh(ジン・コー)氏は、体組成計などのデバイスを使うことなく、スマートフォン1つで無料アプリで身体の外側と内側のデータを瞬時に測定できる点を強調。精度については、体脂肪率が±2.5%、筋肉量が1kgだという。今後データを集めていくことによる精度向上を目指す。

UI変更については、これまで数値で示していたデータを、計測している場所を示すビジュアルとともに確認できるよう変更。また、直近の計測値からの増減の数値の表示も追加した。

そのほか新たに「ゴール設定機能」を追加。ボディパーツごとに目標とする数値の設定ができ、設定したゴールに対する増減の変化をグラフで確認できる。なおゴール設定機能は、ユーザーからの要望が多かったという。

またBodygramでは、採寸したデータを元に身体の形状をアプリ上で3Dアバターとして視覚化する機能を2月にリリースしているが、今回のアップデートで過去に採寸した際の体形と現在の体形をスライドで見られるようになった。これにより体形の変化をビジュアルで捉えることができ、フィットネスなどを続けるモチベーションにもつながるとしている。

Jin Koh氏は、Bodygramはユーザーに対して無料で提供するもので、マネタイズの予定はないとし、マネタイズについてはアパレル、フィットネス、ヘルスケア、保険に係るBtoBにて進めていく考えを示す。

Jin Koh氏

今回の新機能は「ほんの始まり」の段階であり、今後もユーザーが自身の身体のことを知ることができる機能、分かりやすい機能を搭載していくという。また、ユーザー数100万人を目標に掲げる。