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引越し見積もりのオンライン化進む。自宅訪問は3割強

リクルート住まいカンパニー運営の引越し見積もり比較サイト「SUUMO 引越し見積もり」は、「コロナ禍の引越しに関する調査」の結果を発表。見積もり方法のオンライン化が進む中、不安は残るが満足度は高い結果となっている。

調査対象は、2020年3月以降のコロナ禍に首都圏で引越しをした人。意識と行動を把握することを目的に実施した。

「コロナ禍の引越しで不安だったり困ったこと」についての質問では、「スタッフやサービスのコロナ対策がなされているか不安だった」が37.7%と最も多く、以下「希望する日時に対応してもらえるか不安だった」(30.7%)、「自分や家族が感染したり濃厚接触者にならないか不安だった」(21.3%)と続く。「困ったことはない」は37.3%。

この結果について、引越しを経験した人の多くはコロナ禍での引越しを不安に思っていたとしている。

一方で、「今回の引越しに満足していますか」という質問に対しては、「満足した」「どちらかといえば満足した」と答えた人が合計78.7%という結果で、多くの人がコロナ禍でも引越しをして良かったと考えているとわかったという。

コロナ禍の引越しに満足している人が多い理由として、引越し会社各社が充実した感染症対策を行なっていたことを挙げる。

その根拠とするのは「コロナ禍の引越しで引越し会社が行なってくれたサービス」についての質問で、「スタッフが飛沫防止のためのマスクorフェイスシールドを着用していた」、「オンラインで見積もりが完結できた」、「スタッフの健康管理がされていた(検温等)」の3つが上位であったこと。

引越し会社へのヒアリングでも、コロナ禍での取り組みの中で、ZOOM等オンライン会議システムやビデオ通話で見積もりができる業者が多いことから、通常のコロナ対策のほか、見積もりをオンラインで完結できるようアップデートしている引越し業者が多いことがわかるという。

同時に、見積もり方法の調査では、自宅訪問で見積もりを実施した人は3分の1に留まることから、見積もり方法の多様化をコロナ禍引越しの特徴として挙げる。

ただし前出の「コロナ禍の引越しで不安だったり困ったこと」の回答で、対面見積もりをした人の48.1%が「困ったことはない」としている一方で、「テレビ通話など動画を利用した見積もり」を活用した人で「困ったことはない」と答えた人は7.1%に留まることから、新しい見積もり方法を不安に思っていたと見ている。

しかし、「コロナ禍でも引越しをしてよかったですか」という質問に対して「よかった」「どちらかといえばよかった」と答えた人の割合は、オンライン見積もり利用者と対面見積もり利用者で差がないことから、結果として満足度は高く、対面以外の見積もりで引越しをした人は好意的にとらえているとしている。

なお全日本トラック協会「トラック混雑予想」では、3月初旬から混み始め、3月20日から4月にかけては特に混み合うと発表されている。