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ライフ、ネットスーパーアプリを提供開始。買いやすさを向上

スーパーマーケットの「ライフ」を展開するライフコーポレーションは、ネットスーパー事業の強化に向け、初のモバイルアプリ「ライフネットスーパーアプリ」を3月8日から提供開始する。チェーンストア向けECプラットフォーム「Stailer」を展開する10X(テンエックス)との協力により、AndroidとiOSアプリを用意する。

ライフは首都圏と近畿圏で合計275店を展開しているが、同アプリの対応店舗は東西合計61店舗(近畿圏33店舗、首都圏28店舗)。取扱商品は、ネットスーパーサイト掲載商品全般で、受渡し可能時間は店舗ごとにより異なる。注文金額は税込1,500円以上で、支払い方法はクレジットカードと代引、配達料は5,500円(税別)未満が440円、5,500円(税別)以上が220円。

ライフネットスーパーアプリでは、一覧性の高い操作画面で、ライフネットスーパー上の商品を検索、購入できるほか、セール情報などを通知。「スマイルライフ」「ライフプレミアム」「BIO-RAL」「スターセレクト」など、ライフの4つのプライベートブランドや、店舗の人気商品もアプリから購入できる。

買いたい商品を「お気に入り」に設定し、アプリの下タブから確認可能。定番で買う商品を登録し、一括でカートに登録するなどの使い方もできる。

ライフネットスーパーは、これまでもPCやスマホのWebから利用できたが、専用アプリは、一覧性の高さやライフのプライベートブランド商品のわかりやすさ、使いやすさにこだわり開発。「アプリにより、自社スーパーの間口を広げていく」(ライフコーポレーション CX共創推進室長 加藤崇氏)という。

ライフネットスーパーアプリを開発した10Xは、イトーヨーカドーや広島の「フレスタ」などのネットスーパー用アプリも担当している。それらの事例では、アプリの投入により、買い物あたりの滞在時間を短縮しながら、購入頻度や訪問継続率、翌月購入継続率などの各指標が向上している。アプリの投入による顧客体験向上が、ネットスーパーの事業拡大のための重要な要素で、そのためのアプリ投入という。

なお、ライフでは、自社店舗から商品を出荷する「ライフネットスーパー」のほか、Amazon経由でのネットスーパーも展開している。Amazonの取り組みは今後も継続し、ネットスーパーの「2つの柱」として展開する。

「Amazonのサービスでは、Amazon経由で多くの人にライフの商品を知っていただきたい。自社ネットスーパーは、もともとのライフのお店のお客様に対し、ネットでも注文できるようにしていく。ライフ店舗の商圏は概ね1.5km程度で、お客様の繋がりを“より深く“するもの」(ライフコーポレーション 加藤氏)という。

ライフネットスーパーの既存店売上は、昨年比で150%成長しており、単月黒字化を達成。コロナ禍の需要増に対し、人員・配送車両などを増強している。2020年度のネットスーパー売上高は50億円で、2021年度は100億円達成を目指す。