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LINE×みずほのスマホ銀行、2022年設立へ。スマホのメインバンクに方針転換

LINE Financialとみずほ銀行は、両社共同出資による“スマホ銀行”提供に向けた「LINE Bank設立準備会社」への追加投資と経営体制変更を発表した。2022年度中の新銀行設立を目指す。

LINEとリンクした、スマホ銀行の開業に向けたシステム開発の加速のため、LINE Financialとみずほ銀行は、LINE Bank設立準備会社へ合計120億円の追加出資を実施。これにより、LINE Bank設立準備会社の資本金と資本準備金は、165億円となる。

当初は、2020年のLINE Bank設立を目指していたが、約2年の延期となる。LINE広報によれば、「スマホ銀行のターゲットや目指す姿を変更したため」という。

「新型コロナにより、金融業界は店舗などの対面での利用機会の減少やキャッシュレス化の拡大など、DXの流れの加速に直面し、『スマホ金融』への幅広い世代からのニーズが高まった。従来の『デジタルネイティブ世代向けのスマホベースの新銀行』という方針を再検討し、デジタルネイティブ世代だけでなく幅広いユーザーに向けた、コミュニケーションアプリ内で完結する『スマホベースのメインバンク』へと方針を変更した。今回の増資を通じてシステム開発を加速していく」(LINE広報)。

開業時期については、2022年度の“早期“を目標とし、LINEの月間利用者数8,600万人超のユーザーベース、ユーザビリティの高いUI/UXと、みずほ銀行の銀行業におけるノウハウを活かし、LINEアプリ上で全ての銀行サービスが完結するスマホ銀行を目指す。

また、新銀行に向けたLINE Financialとみずほ銀行の連携の強化、イコールパートナーとしてのコミットメントを明確にする観点から、経営体制をCo-CEO体制とし、現在のCEOに加え、新たにみずほ銀行が指名するCo-CEOが就任。Co-CEO以外の取締役・監査役についてもLINE Financialが指名する役員4名、みずほ銀行が指名する役員4名と同数とし、LINE Bank設立準備会社におけるガバナンス体制を強化する。