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「CEATEC 2020」初のオンライン開催。「史上最多の来場者数目指す」

2020年の「CEATEC 2020」は、幕張メッセではなく、新型コロナウイルスの影響で初のオンライン開催となる。CEATEC実施協議会は1日、イベントのWebサイトを本格公開すると共に、その特徴を発表した。会期は10月20日~23日まで。入場は無料だが、入場にはオンラインでの登録が必要。

ニューノーマルと、その先の「Society 5.0」の実現に向け、テクノロジーを活用する企業などの取り組みや製品などを展示。プレゼンテーションで紹介するエリア、新たなソリューションやテクノロジー・サービスを紹介するエリア、国内外のスタートアップ企業や研究成果の社会実装を目指す大学・教育機関が集結する「Co-Creation PARK」、業界をリードするトップランナーからのメッセージや、ニューノーマルをテーマとするセッションなどを開催する「CONFERENCE」から構成される。

キーノートスピーチには、慶應義塾大学の村井純教授や、Zoom Video Communicationsの創業者 兼 CEOエリック ユアン氏らが登場。

オンラインのメインとなるエントランスページには、3つの展示エリアへの入り口と、コンファレンスチャンネルへのアクセス、会期中行われる出展者のライブプレゼンテーションが表示される。

目的の企業ブース・展示チャンネルを検索するために、検索機能を実装。これに加え、「CEATEC GO」と呼ばれる機能も用意。全展示チャンネルを対象に、次々にランダムに見て回ることができる機能で、リアルな会場をぶらぶら歩きながら、興味のある展示を偶然見つけるような体験が、オンラインでも実現できるという。

訪問履歴機能も用意。企業ブースや展示チャンネルにどのくらいの人が訪れているかを確認したり、「いいね!」した企業や展示の確認、それぞれの企業チャットにて個別にコミュニケーションした履歴、まだ訪問していないブースの表示もできる。

CEATEC実施協議会の鹿野清エグゼクティブプロデューサーは、「人気のある展示と、そうでない展示をリアルタイムで見られるため、反響を見ながら、会期中に展示を入れ替えるような企業もあるのではないか」と説明。

CEATEC実施協議会の鹿野清エグゼクティブプロデューサー

出展者ブースのページには、展示内容の紹介動画や資料などを掲載。リアルタイムチャット機能によって出展者と来場者がコミュニケーションをとることも可能。

展示チャンネルには、展示内容に関連するプレゼンテーション機能も用意。リアルの展示会と同じように、開催期間中は出展者のプレゼンテーションを視聴できる。また、プレゼンテーション中に質問などを投稿する事も可能。

鹿野氏によれば、現時点での出展者数は300社/団体以上で、その内、新規の出展者率は45%以上と、これは昨年の39%と比べて大幅に増えたという。その上で、来場者が快適に展示を見て回れる環境を整備する事で、「CEATEC史上最多の来場者数を目指す」とした。