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マイナポイント認知は9割、ただし内容把握は半数。LINEリサーチ

マイナポイントの認知度と申し込みの傾向についての調査結果(出典:LINEリサーチ)

LINEは24日、9月1日より事業が始まった「マイナポイント」の認知度に関するアンケート調査の結果を発表した。集計結果によれば、「マイナポイント」という名称の認知度については約9割に達しているものの、マイナポイントの内容について理解していると回答した人は約半数にとどまった。

マイナポイントは、キャッシュレス決済サービスを提供する決済事業者を通じて、チャージあるいは買い物に対して上限5,000円相当までの"プレミアム"が付与される事業。マイナンバーカードの普及に向けた取り組みの1つで、2021年3月まで実施される。マイナンバーカードの取得と、所定の設定を行なうことで利用できる。アンケートの対象は日本在住15~59歳の男女で、サンプル数は5,252。調査期間は2020年8月26~28日。

マイナポイントの「予約・申し込みをした」、「予約・申し込む予定がある」と回答したのは30代が最も多く、次いで40~50代、20代と続き、とりわけ10代はほかの世代と比べて認知度が低い結果となっている。

「知っているが予約・申し込みをする気はない」、「まだ決めていない」と回答したのは10代で9%、20代で18%、30代で24%、40代で27%、50代で29%と、高年齢層へ向かうにしたがって増加する傾向があった。

男性のマイナンバーカードの年代別所持割合(出典:LINEリサーチ)

マイナポイントの申し込みに必要なマイナンバーカードの所持率は、全体で約3割台。マイナポイントの開始をきっかけにマイナンバーカードを取得したのは全体の1割弱。

「持っていないが、これから作るつもり」と回答した人は全体の3割弱。30代以降の世代で特に高い傾向があった。LINEの報告では、マイナンバーカードの普及という観点から、マイナポイントは一定の効果はあった可能性があると評価している。

男女別の所持割合としては、全体的に男性のマイナンバーカード所持率は女性よりも高く、「持っていないし、作る予定もない」と答えた人の割合は女性の方が若干高い結果となった。

女性のマイナンバーカードの年代別所持割合(出典:LINEリサーチ)