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アサヒ、オフィスで会員制ウォーターサーバー 26年本格展開へ

アサヒ飲料は、会員登録制ウォーターサーバー「WATER BASE(ウォーターベース)」のオフィス利用に関する実証実験を8日から開始する。みずほフィナンシャルグループ大手町本部ビルの社員食堂にWATER BASEを1台設置し、利用者と設置企業の双方にとっての利便性や満足度を検証する。

WATER BASEは、専用アプリで会員登録し、利用期間に応じた料金を支払うサブスクリプション型のウォーターサーバー。アプリで発行される二次元コードでドアロックを解除し給水する仕組みで、給水口が外部に露出しない構造とロック機能により、衛生面と安全性に配慮している。

水道直結型で、フィルターを通した水を提供するため、水タンクの注文・交換作業が不要となる。レンタル料も発生しないため、費用や管理の手間を理由に導入を見送ってきた企業ニーズにも応えられるサービスとして展開を目指す。

実証実験では、ユーザーについては給水時の操作性や専用アプリの使い勝手、衛生面・安全性への印象、給水量や利用頻度などを確認し、総合的な利用体験の満足度を検証する。設置企業については設置・管理にかかる手間やコスト負担、福利厚生施策としての有効性を評価し、継続利用や導入拡大の可能性を探る。

同社は、2026年からWATER BASEの本格展開を計画しており、30年までに設置台数約3,000台、登録者数12万人を目標に掲げている。