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民間月面探査「HAKUTO-R」終了 今後は商業化フェーズへ

ispaceは、12月7日に全22社のパートナー企業との契約満了をうけ、2018年9月に始動した民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」を終了する。

「HAKUTO-R」は三井住友銀行を始めとする22社がパートナーとなり、2018年に始動。民間企業による月ミッション実施を掲げた月面探査プログラムとして、ispaceが月への輸送サービスを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月面を探査するためのローバー(月面探査車)を独自開発した。

その後、2023年と2025年の2度のミッションでは、ランダーをSpace XのFalcon 9ロケットで打ち上げ。いずれも月面への軟着陸には失敗したものの、月周回までの輸送能力や、ランダーの姿勢制御、誘導制御機能などを実証した。

「HAKUTO-R」プロジェクトは終了となるが、ispaceではこれまでの試みを「R&Dフェーズ」と位置づけており、今後は「商業化初期フェーズ」へと移行。2027年にはNASAによるCLPSプログラムにも選定されている米国主導のミッション3、2028年には経済産業省のSBIR補助金を活用して開発中の日本主導の新型シリーズ3ランダー(仮称)を用いたミッション4を計画している。

パートナー企業一覧