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渋谷駅前「青ガエル」跡地に観光案内施設「SHIBU HACHI BOX」

渋谷駅前エリアマネジメントは、「青ガエル」の愛称で親しまれ、渋谷駅ハチ公前広場から忠犬ハチ公ゆかりの土地である秋田県大館市へ移設された東急5000系車両モニュメントの跡地に、新たな観光案内施設「SHIBU HACHI BOX」を10月1日にオープンする。

国家戦略特区道路占用事業制度の活用を目指し、実証実験を行なうため渋谷駅前エリアマネジメントが設置するもの。渋谷駅前で観光案内機能と、まちの情報発信機能を備えた新たな渋谷の観光情報発信拠点として、渋谷区観光協会が運営。地域イベント・グルメ・ショッピング・宿泊情報など、渋谷の観光資源情報を国内外の観光客に発信していく。

「SHIBU HACHI BOX」の名称は、渋谷という地名と、外国人にも浸透している「HACHI」という愛称、施設の形状を表した「BOX」を組み合わせたもの。「青ガエル」のように人々に親しまれ愛される存在となるよう名付けられた。

観光案内スタッフによる有人観光案内だけでなく、対面コミュニケーション型アバターソリューションの導入も予定。AIガイドではなく、意思と個性を持ったガイドによる様々なまちの魅力案内を通じ、新たな観光案内の体験を提供する。

協賛パートナーであるNTTドコモが運営するPRスペースと、東急および東急不動産が共同で運営するまちの情報発信スペースも設置。NTTドコモによるPRスペースでは、最新のテクノロジーを使ったエンターテインメントコンテンツや映像系コンテンツを展開。東急・東急不動産によるまちの情報発信スペースでは、渋谷のまちに対する興味を喚起する体験型コミュニケーションを展開する。これらにより、「アップデートし続けている渋谷」の情報を提供し、渋谷に訪れる人たちの利便性やまちのブランディング効果を高める。

所在地は、東京都渋谷区道玄坂二丁目1番。営業時間は10時から20時。

青ガエルは、2006年10月から渋谷駅ハチ公前広場の半蔵門線・田園都市線の出入り口(A8出口:旧8番出口)付近に設置されていた東急5000系車両のモニュメント。東京急行電鉄(現東急電鉄)が運用終了後に保存していた車両を渋谷区が譲り受けたもの。緑色の塗装と丸みを帯びた愛嬌のある外観から「青ガエル」と呼ばれ親しまれた。

2020年8月3日に渋谷駅ハチ公前広場での役目を終え、忠犬ハチ公ゆかりの土地である秋田県大館市へ移設。大館駅前に2019年5月にオープンした市観光交流施設「秋田犬の里」の芝生広場で、ハチを中心に渋谷と大館の歴史の移り変わりなどを発信する交流拠点として活用されている。