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JR東日本、駅ナカから街中へシェアオフィス拡大。ワーケーションも推進

JR東日本は、駅ナカで展開するシェアオフィス事業「STATION WORK」を拡大。駅ナカだけでなく街中でも展開し、新サービスなども導入しながら2025年までに全国で1,000カ所の設置を目指すほか、リゾート地で働くワーケーションも推進する。

「STATION WORK」は、都内のJR駅構内などを中心に30カ所で展開。今秋には18カ所を新たに開業し、合計48カ所(40駅)となる。1年以内には100カ所に拡大する予定。

シェアオフィス利用を促進するキャンペーンも実施。9月29日から12月末まで、STATION WORK会員を対象とした駅ナカ店舗でのドリンク割引サービスを行なう。「BECK'S COFFEE」「5 CROSSTIES COFFEE」などの駅ナカカフェおよびコンビニ「NewDays」で、ドリンクやEKI na CAFEカウンターコーヒーを割り引きすることで、「朝はテレワークをしてから混雑を避けて出勤する」という新しい時差出勤を推進する。

JRE POINT付与による会員サービス拡充も実施。9月下旬から、個人会員がビューカードのクレジット払いで支払うと、通常の3倍となる、1,000円につき15ポイントが貯まるサービスを提供する。

今後は、都市型に加え、住宅の近くや、郊外で働くニーズに対応するためエリアを拡大。JR東日本ホテルメッツや、STATION SWITCHに加え、ソロワークに最適なスペースを持つ事業者とも提携し、どこでもスピーディに働けるネットワークを構築する。

新サービスとしては、集合型オフィスが担っていた会議室やプロジェクトルームなどの機能を、ミーティングブースや月単位で借りられるスモールオフィスとして提供。

また、JR東日本グループが持つ地方の資産や地域にある観光資源をワークスペースとして再定義し、新幹線などの移動を組み合わせたワーケーションも推進する。具体的には、新潟県湯沢町のスキー場「GALA湯沢」を通年型山岳リゾートとして提案する他、外部サービスと連携し、JR東日本グループ宿泊施設の一部に、定額制多拠点居住サービスを導入。

定額制多拠点居住サービスは、年会費などを払うことで、登録された拠点ならどこでも自由に利用し、生活の拠点とできるサービス。現在は、JR東日本ホテルズが運営する「ホテルファミリーオみなかみ」が、アドレスと連携し、JR東日本の宿泊施設として初となる、定額制多拠点居住サービス「ADDress」を導入している。今後は「ファミリーオ」「フォルクローロ」を中心に、地方における連携を推進する。

こうした取り組みにより、「休暇+テレワーク」を推進し、生産性向上と観光活性化を両立。地方創生と新たなライフスタイルの創出に貢献するという。