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LINEとJASRACが楽曲利用包括契約。トークBGMも安心利用

LINEと日本音楽著作権協会(JASRAC)は、LINEが提供するサービスで、JASRAC管理楽曲の音楽著作権に関する包括的な利用許諾契約を締結した。この契約により、LINE上でコンテンツを配信する企業・アーティストは、JASRAC管理の国内外の楽曲をストリームで配信利用する際に、個別の手続きや使用料の支払いをせずに利用可能になる。

また、LINEユーザーも、LINE以外の企業やアーティストが提供する音楽コンテンツを、適法に安心して楽めるようになる。

包括契約の対象となるのは以下のサービス。

  • LINEユーザーによる、LINE MUSIC配信楽曲との連携(プロフィールBGMやトークBGMの設定、トーク・タイムラインでの音楽シェア、着信音・呼出音への使用)
  • 企業やアーティスト等のLINE公式アカウント、LINE NEWSでの楽曲配信
  • LINE LIVEでの楽曲配信

これまで、LINEグループでは、LINE LIVEにおけるユーザーの投稿および配信(LINE公式アカウントとの連携を含む)と、LINE MUSICにおける楽曲配信について、それぞれJASRACとの許諾契約を締結していた。今回の包括的な利用許諾契約締結により、より多くのLINE上のサービスが対象となる。

JASRACの宇佐美和男常任理事は、「LINEプラットフォーム内で、安心して音楽を聞いてもらえるようになる。大きな意義がある」と提携について説明。

LINE株式会社 MUSIC事業部の高橋明彦事業部長も、ユーザーのメリットとして、安心して音楽を楽しめることを強調。また、LINE NEWSはテキストが中心で、動画も配信していなかったが、今後は動画のBGMや音楽ニュースの動画、ミュージックビデオなどがLINE NEWS上で扱えるようになり、音楽を含めてさらにリッチなニュースを提供できる」とした。

また、高橋事業部長は「LINEは複雑・巨大なプラットフォームだが、JASRACに柔軟に対応していただき包括契約と述べた。これで(権利の)クリアランスが重要という機運が高まればいいと考えている。また、『Music FM』のような無許諾アプリについても、『無許諾で良くない』という流れが高まっていってほしい」とかたった。