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トイレ個室で広告配信。混んできたら退出促す

バカンと東京建物は、トイレの個室内に広告を配信するサービスの実証実験を開始する。オフィスビルなどのトイレにおいて、トイレの待ち状況や個室内滞在時間状況を可視化するサービスと連動したサービス。

広告配信サービスでは、バカンが展開しているトイレ向け混雑抑制IoTサービス「AirKnock(エアーノック)」を改良した、「AirKnock Ads(エアーノックアッズ)」を利用する。

AirKnockは、トイレの混雑状況や滞在時間を個室内のタブレットに表示することで、長時間利用者に自主的な退出を促し、混雑を解消するサービス。

AirKnock Adsでは、トイレ個室の壁面に10インチのタブレットを設置。個室の利用が始まると約30秒の動画広告を複数本再生する。

トイレ全体が混雑している場合などは再生本数を制限し、個室外の混雑状況や個室滞在時間を表示。個室内の長時間滞在者の自主的な退出とトイレの待ち時間の低減を図る。個室の利用状況は、個室ドアなどに設置したセンサーなどを用いてデータを取得、判定する。

実証実験ではAirKnock Adsを、東京建物が運営する「中野セントラルパークサウス」の数フロアに設置する。実証実験を通じ、バカンは個室内への広告配信に関する知見やノウハウを蓄積し、サービスを改良の上、秋頃の商用化を予定する。

中野セントラルパークサウス