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PayPay、オンライン診療や服薬指導の支払いに対応

PayPayは6月1日より、医療機関・薬局における、ビデオ通話を利用したオンライン診療や服薬指導に対して、PayPayを使ったオンライン支払い機能の提供を開始する。

導入した医療機関等は、ビデオ通話を通じて診察や服薬指導を行なった後、画面上で利用者にオンライン診療専用のPayPayのQRコードを提示することで、その場でPayPayで診察料、処方箋料の受け取りが可能。

利用者は、自宅にいながらビデオ通話等による医師の診察や服薬指導を受けられ、診察のための外出や病院内等での感染リスクを避けながら、診察を受けられる。

利用方法には、パソコン・タブレットでビデオ通話をする場合と、スマートフォンでビデオ通話をする場合の2種類がある。

パソコン・タブレットでは、加盟店となる医療機関等は、診察または服薬指導後、専用ステッカーを貼付した専用QRコードを提示。利用者はPayPayアプリでQRコードを読み取った上で展示された金額を入力し、加盟店と確認後に支払いを行なう。

パソコン・タブレットでビデオ通話をする場合

スマートフォンでは、加盟店が提示したQRコードが映った画面をスクリーンショットし、写真やアルバムに追加。PayPayアプリで[スキャン]をタップし、右下のフラッシュマークの上にある[写真(アルバム)]マークをタップ。保存していたQRコードを読み込み、指定の金額を入力して支払い、加盟店には決済番号を伝える。

スマートフォンでビデオ通話をする場合

PayPay残高のみ支払い可能。加盟店は、加盟店専用管理画面「PayPay for Business」上で取引データを確認できる。

厚生労働省が電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取り扱いについて発表したことを受けての取り組み。

PayPayは、医師の診察や服薬指導においても、決済システムの導入に開発や初期費用がかからず、決済システム利用料も2021年9月30日まで無料で利用可能としている。医療機関等がオンライン決済システムを導入するためのハードルを下げることで、オンライン診療や服薬指導を実施する医療機関等が増加し、一人でも多くの利用者がオンライン診療、服薬指導を受けられるようになることを目指す。

なお、実店舗で利用している加盟店用QRコードをオンライン上で使用することは加盟店規約違反となる。