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川崎駅西口開発街区は「KAWASAKI DELTA」。2021年4月全体完成

JR東日本は、川崎駅西口大宮町地区地区計画に基づいて進めている、ビジネス・宿泊・商業機能の大規模複合型まちづくりについて、街区名称を「KAWASAKI DELTA(カワサキデルタ)」に決定し、2021年4月に全体完成を迎える。

街区内は地上29階「JR 川崎タワー オフィス棟・商業棟」と16階建ての「ホテルメトロポリタン 川崎」、歩行者デッキ上の中央広場「デルタプラザ」により構成。敷地面積は約12,400m2、延床面積約137,000m2。ホテルメトロポリタン川崎は、2020年5月18日から先行開業する。

街区名称の「KAWASAKI DELTA」は川崎の歴史や街区形状から命名。川崎は多摩川の河口近く、三角州(デルタ)にできた都市であり、地名は「川」が多摩川を、「崎」はデルタを意味する。その歴史や魅力を踏まえ、計画地の三角形の街区形状に象徴性を見出し「KAWASAKI DELTA」とした。

街区構成

ロゴデザインは、三角州の形状とKAWASAKIの「K」をモチーフに、「水辺/里山」をイメージした緑がかった青と、「都市」をイメージしたグレーによるカラーパターンで構成する。

計画地全体を覆う歩行者デッキや近隣街区へ渡る歩行者専用道路を整備。2021年4月の街区全体完成に伴い、周辺市街地と繋がる歩行者ネットワークが誕生する。歩行者デッキ上には、中央広場「デルタプラザ」などのオープンスペースやレストスペース、緑豊かな回遊空間を計画。「利用者の交流・憩いの場」を目指す。

また、計画地全体を川崎市に見立て、「多摩川沿いを巡りながら川崎の多様な風景(水辺/都市/里山)に出会うような」ランドスケープとして整備。多摩川の川筋をイメージした舗道「多摩川ペイブ」が、計画地を横断する。

JR 川崎タワーは、地上29階/地下2階で高さ約128m。オフィス棟は、2021年4月の街区全体完成に伴い、1万人規模の新たなビジネス拠点として誕生。基準階貸室面積約2,600m2(総貸室面積 約66,000m2)で、川崎エリア最大級の大規模オフィスとなり、認可保育施設(約400m2)が 2021年5月1日に開園予定。また、シアター形式で270名収容可能な大会議室など「ステーションコンファレンス川崎」も'21年6月にオープン予定。

商業棟は、地上5階/地下1階で、カフェ&レストランやフィットネス&スパなどが入る。

日本ホテルによる「ホテルメトロポリタン 川崎」は2020年5月18日に先行開業。地上16階で、川崎エリア最大級の客室数304室を有し、定期的な音楽・アートイベントなどを開催する。