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Facebook、iOS版「Messenger」を2倍高速に。サイズは1/4

Facebookは、iOS版Messengerアプリを再構築した新バージョンを公開。今後数週間かけて順次利用が可能になる。

「Project LightSpeed」と呼ばれる計画に基づくもので、アプリをゼロから再構築する大幅な改修を行なった。これにより、起動速度が従来の1/2、アプリサイズは1/4に縮小。このために従来あった170万行を超えるコードを、36万行に84%削減した。再構築の一環として一時的に使用できない機能もあるが、今後のアップデートで対応する。

Messengerは、2011年以来、独立したアプリとして提供されてきたが、ピーク時にはバイナリサイズが130MBに達していた。大量のコードにより特に古いデバイスではアプリのコールドスタートが非常に遅くなるなど、アプリ自体の肥大化が問題となっていた。2018年にもインターフェイスの再設計などを行なって簡素化したが、抜本的な解決には至らなかった。

今回の設計は、今後10年間持続可能で、スケーラブルであるとし、プライベートメッセージングと、アプリ間の相互運用性の基盤を築くとしている。

また、将来コードが再び増加することを防ぐため、機能ごとにコードの「予算」を設定。今後、エンジニアがこの予算内で開発をすることで肥大化を防ぐという。