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iPad用ドロー&ペイントアプリ「Adobe Fresco」登場。月1,080円

アドビ システムズは24日、iPad向けドロー&ペイントアプリ「Adobe Fresco」を提供開始した。Creative Cloud コンプリートプランのユーザーはそのまま利用できるほか、一部機能が制限された無償のスタータープランや単体プランも展開する。単体プランの価格は1,080円。

Frescoは、プロのイラストレーター向けのドロー&ペイントアプリ。iPadとApple Pencilでの利用を想定し、プロフェッショナル向けながら、シンプルなUIを採用することで、誰もが使えるアプリを目指しているという。

対応デバイスは、iOS 12.4以上のiPad Pro(すべてのモデル)、iPad Air(第3世代)、iPad(第5および第6世代)、iPad mini(第5世代)。今後、他のタブレットやスタイラスペンでの対応も予定している。

無償のスタータープラン、単体プラン、Creative Cloud コンプリートプランのいずれかで利用できる。有料版ではFrescoブラシの制限解除、100GBのCreative Cloudのストレージや、高解像度、PSD書き出しといったプレミアム機能が利用できる。なお、Photo shopの単体プラン契約者もFrescoのプレミアム機能が利用できる。

Frescoの特徴は豊富なブラシ。Adobe Senseiの人工知能を利用した「ライブブラシ」を搭載。水彩と油彩の2種類とそれぞれ数種類の筆の形状を用意。アナログの水彩や油彩の描写、絵の具同士の混色などを再現する。

油彩ブラシを利用した
水彩ブラシを利用した作品

Photoshopのブラシが利用可能で、オリジナルのブラシもそのままFrescoで使えるほか、ベクターブラシも搭載。従来、Adobeのソフトを使う際は、ラスター形式で描写したい場合はPhotoshop、ベクター形式で描写したい場合はIllustratorと、使い分けが必要だったが、Frescoではその両方が利用できる。

Photoshopブラシを利用した作品
ベクターブラシを利用した作品