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IoT家電利用でポイント付与する経産省「LIFE UPプロモーション」。シャープら参加

IoT技術を連携させ、生活データを活用したサービスを利用するとポイントなどのインセンティブがもらえる「LIFE UPプロモーション」が10月1日からスタートする。経済産業省が推進するプロジェクトで、目的ごとにコンソーシアムを組成。シャープ、キーウェアソリューションズ、大阪瓦斯らがコンソーシアムを立ち上げている。

期間は10月1日から2020年1月26日で、対象サービスの利用を開始し、1カ月以上サービス契約、データ提供が継続しているものが対象。サービス内容やインセンティブについては別途各社から公表する。

シャープコンソーシアム

シャープコンソーシアムには、シャープ、KDDI、セコム、tsumug、静岡ガス、中部テレコミュニケーションの7社が参加。幹事社はシャープで、シャープとKDDIがプラットフォームを提供する。

シャープは、スマートライフ家電による生活データを活用した各種「COCORO+サービス」により、利用者の、習慣をふまえた献立・調理、洗濯、空調に関するおすすめや自動制御などを行ない、家事負担の軽減、ゆとり時間の創出を目指す。

KDDIは、au HOME/with HOMEデバイスや、シャープ家電情報をau HOME/with HOMEアプリで一元的に管理。家族の見守りや、家事負担の軽減、ゆとり時間の創出を目指す。

セコムは、「セコムみまもりホン」のオプションとして、スマートライフ家電による生活データを活用。tsumugは、シェアリングスペースにおけるスマートロックの利用ログと、生活家電の利用ログを紐づけて利用者に合ったおすすめ情報を提供する。

対応する機器は、シャープのスマートライフ家電 (エアコン、空気清浄機、冷蔵庫、洗濯機、ヘルシオ、ヘルシオホットクック、テレビ、ロボホン、ペットケアモニター)や、コイン式全自動洗濯乾燥機、KDDIのau HOME/with HOMEデバイス(ネットワークカメラ、スマートロック、スマート電球など)。

キーウェアソリューションズ

キーウェアソリューションズのコンソーシアムは、グローバルキッチン、アコーズ、エー・アンド・デイ、テルモ、日本精密測器、山佐時計計器が参加。個人の健康をより良くするため、本人だけでなく企業やサービスからも支援するための仕組みを提供する。

基盤システムの「健康からだコンパス LifeRoute」は、個人の健康情報(体重、血圧など)をスマホアプリを用いて記録し、対応する健康機器から自動でデータを登録。日々のデータ登録の負担を軽減し、正確なデータを記録できる。また、毎日の食事や服薬等のライフログも画像と一緒に記録できるため、数値による健康状態の把握や個人の嗜好や生活などにも配慮した効果的なアドバイスやサポートサービスが受けられるという。

大阪瓦斯

大阪瓦斯のコンソーシアムは、西部瓦斯、アイシン精機、ノーリツ、リンナイ、パーパス、オージス総研、関西ビジネスインフォメーションらが参加。家庭に設置されたガス機器の運転に伴うデータを活用し、利用者にレコメンドサービスを提供する。サービスの提供は、関西エリアでは大阪瓦斯、九州北部エリアでは西部瓦斯が行なう。

コンソーシアムが提供する機器はガス機器(エネファーム、エコジョーズ)。ガス機器で取得するデータを活用し、サービスの構築を希望する事業者様に対してAPIを提供し、サービスの拡充を目指す。

LIFE UPプロモーションとは

LIFE UPプロモーションは、経済産業省平成30年度補正予算「生活空間におけるサイバー/フィジカル融合促進事業費補助金」により実施。事務局を一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が担当する。

この事業では、ネットワークデバイスから得られる消費者の生活データを分析し、消費者にサービスを提供する複数の事業者に当該データを提供する機能を有するプラットフォームと連携したサービス群を用意。サービスの利用契約を行なった消費者付与するインセンティブ費用(ポイント、ディスカウント等)の一部を補助金で補助する。