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経路検索の駅すぱあとで運転免許自主返納促進。交通事業者の特典へ誘導

ヴァル研究所は、経路検索スマホアプリ「駅すぱあと」で、交通事業者が実施している運転免許自主返納者に対する特典を紹介するページへの誘導バナーを設置。公共交通機関を利用するユーザーの反応調査を実施する。期間は8月21日から12月末まで。

調査では、駅すぱあとの経路検索機能で、京成バスのバス路線を検索した一部のユーザーに対し、京成バスが提供する運転免許自主返納特典「ノーカー・アシスト優待証」へ誘導するバナーを表示。バナー表示回数に対して何割のユーザーがクリックしたのかを計測する。

実施の背景は、高齢ドライバーによる自動車事故が全国で多発していることにあるとする。また交通事業者は、運転免許自主返納を促すため、運賃の割引など移動に関するサービスを提供しているという。

一方、生活者側の意見として、内閣府の「運転免許証の自主返納制度等に関する世論調査」では、運転免許証返納のための重要なこととして、「電車やバスなどの公共交通機関の運賃割引・無償化」と回答した割合が64.9%と最も高い結果となったことを挙げる。

その上でヴァル研究所は、京成バスの協力のもと、運転免許自主返納の特典情報を案内。運転免許自主返納に対する興味関心を調査するとともに、交通事業者が提供している自主返納特典の認知拡大を目指す。