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期限付きQRコードで不正入場防止。電子チケットアプリ「LIVE QR」

電子チケットサービス「ticket board」を運営するボードウォークは、不正防止に役立つ入場専用アプリ「LIVE QR」を提供開始した。

ticket boardでは、「購入時の同行者の指定」や「公演直前の座席通知」などのチケットの不正転売への対策を行なってきたが、6月14日からのチケット不正転売禁止法施行にあわせて、さらに強化した防止策を備えた「LIVE QR」を展開。「期限付き会員QRコード」「顔写真の登録」「ネットワーク障害対策」など、不正転売の抑制や検知のための機能を強化している。

LIVE QRの「期限付き会員QRコード」は、一定時間毎にQRコードが切り替わり変化することで、事前にキャプチャされたQRコード画像による入場を抑止。円を常に周回する動きにより、キャプチャ行為を牽制する。QRコード自体は暗号化されているため、偽造は困難という。

また、アプリ内に顔写真の登録が可能になった。アプリを起動した上で撮影した写真のみ利用可能で、顔認証登録が必須の公演の場合、申し込み中の写真の変更はできないため、不正転売を抑止できるという。

さらに、ネットワーク障害への対策も強化。'18年にはネットワーク障害により、電子チケットの利用ができなくなるという事態が発生したため、その対策として「公演前日にダウンロードを促すメール」を配信。リスクを軽減する。LIVE QRでは、前日に一度でもQRコードを表示していれば、当日はオフラインであっても入場可能なる。

ticket boardは、コンサートやライブのチケットの申し込み、支払い、発券、入場までをスマートフォンや携帯電話で行なえなる電子チケットサービス。2010年にサービス開始し、 会員数は800万人を超えている。2018年のチケット取扱枚数は400万枚強。