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Pepper、よくしゃべるようになる。Pepper for Home発売

ソフトバンクロボティクスとソフトバンクは、人型ロボット「Pepper」の家庭向けモデル「Pepper for Home」発売する。Androidに対応したPepperの新しい家庭向けモデルで、4月16日より予約受け付けを開始、順次発送する。価格は198,000円だが、基本プランへの加入も必須で、同プランは27,700円の36回払い、もしくは993,600円の一括払い。

Pepper for Homeでは、家族が頻繁に接したくなるような機能を充実させ、会話もより自然にできるようになった。Pepperの胸のディスプレイに表示される画面デザインを刷新し、ユーザーが直感的に使いやすいデザインとした。

会話などをしていない状態でも、時計やニュース、天気などの生活シーンで必要な情報を胸のディスプレィに表示。また、「Hi, Pepper(ハイ、ペッパー)」と呼び掛けると、Pepperとの会話を始められるなど、従来よりPepperとの会話をしやすくした。

また、Googleによる、会話型エージェントの開発プラットフォーム「Dialogflow Enterprise Edition」や、マイクロソフトのソーシャルAI「りんな」の技術を応用したAIマーケティングソリューション「Rinna Character Platform」と連携したヒューマノイド用会話プラットフォームを構築。会話内容に対する返答の正確性が向上し、Pepperとのスムーズな会話がより長く楽しめるようになったという。

発売に合わせて、Pepper for Homeで楽しめるロボアプリも提供。キネマ旬報の「映画DB for Pepper」や電子チラシの「Shufoo! for Papper」、小学生や中学生の学習教材「ロボドリル」、対戦ゲームができる「Pepper Party」などが無料で提供される。

Pepper for Biz 3.0

ビジネス向けの「Pepper for Biz」も「Pepper for Biz 3.0」にアップデート。コミュニケーション能力や管理プラットフォームの利便性向上などが図られる。

ソフトバンクロボティクスが、ヒューマノイド用会話プラットフォームを新たに構築。3,000以上の接客や受付、介護などの業務別会話シナリオを搭載するほか、マイクロソフトのAIマーケティングソリューション「Rinna Character Platform」とGoogleの「Dialogflow Enterprise Edition」を活用し、利用者の話しかけに対する「自然応答率」を従来モデルと比べ、約7倍向上。「会話キャッチボール数」も約7倍となり、より自然な会話を楽しめるという。

さらに、個別の会話シナリオを自由に登録できるようになるなど、お頻繁に受ける質問に対してスムーズに回答できる。基本アプリとして提供する「ビデオ通話」により、遠隔でも利用者とのコミュニケーションが可能。

また、人を検知するためのアルゴリズムを刷新し、Pepperが人を検知できる範囲が前方のみから後方まで拡大。検知可能な範囲が4倍以上になるため、Pepperから声を掛けることができ、より多くの顧客とのコミュニケーションが可能となる。音声合成技術とマイクの性能の向上により、会話の聴き取りの精度も改善、ショッピングモールなどの騒音がある環境でも、スムーズに会話が行なえる。

顔認識機能も標準搭載し、個別対応を強化。性別、年代に加え個人を識別できるようになり、お薦めの商品を紹介するほか、同日中に同じ商品を紹介しないなど、人にあわせた対応が可能になる。同機能は2019年夏に提供予定。

スケジュール機能の強化や会話内容分析などの管理プラットフォームの利便性も向上する。