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食品・飲料メーカー各社の値上げ相次ぐ。原料費や物流費の高騰受け

食品メーカーや飲料メーカー各社から、3月以降の値上げが発表されている。ここでは、値上げが実施される主なメーカーやブランド、時期などをまとめて紹介する。

値上げが発表されているのは、大型ペットボトル商品や、インスタント食品、乳製品、アイス、調味料まで、幅広いカテゴリーに及ぶ。値上げの原因として、ほとんどのメーカーは原材料や資材価格、人件費、物流費の高騰を挙げている。マルハニチロは、値上げの対象がさば缶詰と限定的であるためか、理由もより具体的に「国産さばの取引価格の上昇」としている。

飲料水で対象となる商品は、900ml以上や1.2L以上など、各社ばらつきはあるものの、大型のペットボトル商品という点は共通。値上げ幅は20円という商品が多いが、一部30円以上値上げされる商品もある。値上げは、アサヒ飲料、キリンビバレッジ、サントリーが5月1日、伊藤園が6月1日。

[大型ペットボトルの値上げに関するリリース]
アサヒ飲料キリンビバレッジサントリー伊藤園

インスタント食品については、日清食品がカップヌードルシリーズなどの即席めん、東洋水産がマルちゃんの生めんのほか、チルド・冷凍食品が対象となっている。値上げ幅は2~9%。缶詰商品も値上げがあり、例えばマルハニチロが「さば水煮」などのさば缶を1缶あたり20円値上げする。値上げは、日清食品が6月1日、東洋水産が4月1日、マルハニチロが3月1日。

[インスタント食品の値上げに関するリリース]
日清食品東洋水産(マルちゃん 生めん・チルド商品)東洋水産(マルちゃん 市販用・業務用冷凍食品)マルハニチロ(PDF)

乳製品やアイスは、明治が乳製品、森永、江崎グリコ、赤城乳業(ガリガリ君リッチなど)、ハーゲンダッツがアイスの値上げを発表。乳製品が1.4~4.7%の値上げ、アイスは10~50円の値上げが多いが、ハーゲンダッツのパイントはほかよりも高価格帯ということもあり85円(765円→850円)の値上げとなる。値上げは、明治が4月1日、ハーゲンダッツ以外のアイスが3月1日、ハーゲンダッツが6月1日。

[乳製品・アイスの値上げに関するリリース]
明治森永江崎グリコ(PDF)赤城乳業ハーゲンダッツ

値上げは調味料にも波及し、塩事業センターや味の素の塩、コンソメなども値上げされる。塩事業センターは主に食塩が値上げとなるが、「食卓塩100g」や「クッキングソルト800g」、「にがり食塩800g」、「食塩減塩タイプ」は値上げされない。塩事業センターの値上げは、最小が食卓塩300gの9円、最大が精製塩25kgの464円。味の素は「瀬戸のほんじお」、「アジシオ」、「やさしお」、「味の素 コンソメ」などが5~11%値上げされる。いずれも値上げは4月1日。

[乳製品・アイスの値上げに関するリリース]
塩事業センター味の素(塩類)味の素(コンソメ類)