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Dropboxにタイムコード付きコメント機能。動画や音声修正箇所を明示

クラウドストレージのDropboxは28日、動画や音声のファイルレビュー作業を効率化する「タイムコード付きコメント機能」を追加した。Dropbox上の動画や音声ファイルの特定の箇所に共有メンバーがコメントを残せる機能で、例えば音声に不要なノイズが入っている場合、その箇所に「このノイズを削除」といったコメントを付けて、次の作業指示を明確化できる。

Dropboxユーザーであれば、Dropbox Professional、Business Advanced、Enterprise、Education契約ユーザーが共有したファイルにタイムコード付きのコメントを付けられる。ただし、共有できるのは、Professional等の利用者で、無料のBasicおよびPlus(月額1,000円)ユーザーは対象外となる

タイムコード付きコメント機能は、Dropboxを使って、動画や音声のファイルレビュー作業の効率化を図る機能。広告制作などの仕事において、動画作品の確認等で何度もメディアファイルをやり取りする。その際にはメールでのやりとりが一般的だが、添付ファイルサイズなどの問題もあり、また修正の指示も曖昧となり、確認作業が難しいという課題があった。

Dropboxのタイムコード付きコメント機能では、メール等で埋もれがちだったフィードバックを、Dropbox上の動画や音声ファイルに直接記録できるようになる。また、動画や音声の特定の箇所を指定できるため、従来のような「音声トラックの1分あたりにノイズがある」とメールする代わりに、タイムコード 0:51のところに「このノイズを削除」とコメントするなど、より明確なフィードバックが可能となる。

また、再生速度の調整にも対応。1080p動画のスクラブ プレビュー(サムネイル付き)や、 波形付きの音声プレビューなどの機能も備えている。ファイル形式は、QuickTime、 MPEG-4、MXF、MP3、WAVなど、30種類以上の動画/音声形式のプレビューとコメント付けに対応する。メールのようなファイル容量制限もない。

「@メンション機能」により、チーム メンバーやクライアント、 ベンダーにコメント通知も可能で、迅速な承認プロセスを実現できるとする。

タイムコード付きコメント機能は、 dropbox.com(Web)とiOS版Dropboxアプリで利用可能。Android 版は近日リリース予定。