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Windows 7はもうやめて。マイクロソフトが最新クラウド環境への移行を強調

マイクロソフトは、Windows 7とOffice 2010から、Microsoft 365など最新のクラウド環境への移行状況と移行支援施策を発表。この発表に関する記者説明会を開催した。

「Windows 7」および「Windows Server 2008」は2020年1月14日、「Microsoft Office 2010」は2020年10月13日に延長サポート期間が終了し、完全にサポートが終了することを説明した上で、およそ10年前となるWindows 7の発売当時と現在の環境の変化を紹介。

当時は携帯電話は「ガラケー」だったが、現在ではスマートフォンが当たり前になり、常にデータにつながっている時代になるなど、今ではデジタル、クラウド、モビリティなしでは生活できない世界が広がっているとした。

最新のWindows 10とOffice 365を活用するメリットとしては、まずスマートフォンとのシームレスな連携が可能になっていると紹介。PCとスマートフォンでデータを移動させたい状況は多数発生するが、コピー&ペーストによる内容の共有や、写真の共有などが簡単に行なえ、デバイスにとらわれず連携できる。

Office 365については、コラボーレーションツールの「Microsoft Teams」を紹介。チャットからファイルの共有、オンライン会議まで1つで可能になる。

またAIの機能を統合し、スライドデザインの提案や、数クリックで内容の自動翻訳、画像からExcelデータを取り込むといった機能が利用可能になっていると説明した。

PCを新しくすることによるコスト面のメリットも紹介。購入から4年以上経過したPCは、故障率だけでなく故障内容も重いものになりがちで、メモリ破損によるアプリケーションのクラッシュや、ストレージパーツの寿命でデータ損失などの内容となり、4年未満のPCと比べて1.5倍の修理/メンテナンスコストが必要になると話した。

また生産性の面でも、起動時間や動作の遅さによって、年間129時間分の生産的時間の喪失につながり、それらのコスト面を総合すると、4年未満のPCと比べて約35万円の損失と等しいという調査結果を紹介した。

移行支援施策については、とくに中堅中小企業を対象とした、キャッシュバックキャンペーン、およびクラウド活用による経営力強化セミナーの開催を発表。

キャッシュバックキャンペーンは、法人向けに12月21日までの期間限定で、Microsoft 365 BusinessおよびOffice 365 Business Premiumの購入で、Microsoft 365 Businessを対象として1シート1万円、Office 365 Business Premiumを対象として1シート3千円のキャッシュバックを行なうという内容。いずれも1社最大100シートまでで、最大100万円のキャッシュバックとなる。

クラウド活用による経営力強化セミナーは、財務管理、経営コンサルタント、弁護士など各分野のスペシャリスト「中小企業お助け隊」が全国10都市をキャラバンするという内容。2018年11月~12月に実施する。アンバサダーには稲村亜美さんが就任し、大阪/福岡/札幌の3都市のキャラバンに同行することも発表された。

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