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デザインなら「とりあえずCanva」 無料で使えて年賀状もお手の物
2025年12月19日 09:00
画像編集やデザイン作業というと、専用のアプリを用意したり、操作を覚えたりと、少しハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。筆者はPC歴も長く、画像編集アプリや年賀状作成アプリを使った作業には慣れていますが、そうでない人にとっては、専用アプリを用意するのは億劫に感じられる作業だと思います。
また、そもそもアプリを持っていない人も多く、本当はもう少し凝ったものを作りたいと考えていても、出番の少ないアプリにコストをかけたくないという本音もあるはずです。そんなときに便利なのが、基本無料で、しかもインストールの必要もなく利用できるデザインツール「Canva」です。
Canvaは、ブラウザ上で利用できるオンラインデザインツールで、テンプレートを使って直感的にデザインを作成できます。特別な知識がなくても、それなりに見栄えのする仕上がりを短時間で用意できる点が特徴です。
そして、Canvaが活躍する場面のひとつが、クリスマスやお正月といった季節シーズンです。特に年末にかけてイベント事が目白押しのこの時期は、自分自身が楽しむためだけでなく、家族や友人に楽しんでもらうための準備に追われる人も多いでしょう。年末年始の準備として、PCやスマートフォンの出番となるのが、クリスマスカードや年賀状の作成です。
そこで今回はCanvaを使って、年末年始の定番である年賀状作成を例に、その便利さを紹介していきます。
Canvaはブラウザ上で使える、無料の画像編集サービス
まずはCanvaについて、簡単にその魅力を解説していきます。Canvaは会員登録だけで利用できるWebサービスです。
Microsoft EdgeやSafari、Google Chromeなど、いつも使っているブラウザからアクセスするだけで、高機能の画像編集を行なえるサービスです。またスマートフォンからでも利用でき、場所やシーンを選ばずに手軽にデザインできるのが魅力です。
もっと便利な機能を使いたい場合はPCとスマホ向けのアプリもダウンロードできますので、Canvaに慣れてきてからインストールして利用してもいいでしょう。
利用費用は「会員登録だけで利用できる」と先に書いた通り無料です。
有料プランの「Pro」(月額1,180円)も用意されており、無料版より多くのテンプレートやAIを活用したツールを利用できます。
無料版のままでも今回でいえばクリスマスカードや年賀状のテンプレートは多数用意されているので、どうしても使いたいテンプレートがProにしかない場合や、使い慣れてきたときにより便利な、高機能なツールを利用したいとなったときに、Proへ変更するといいでしょう。最近では、サンリオとコラボしたキャラクターテンプレートも登場しています。
クリスマスカードや年賀状を作ってみよう
ここからは実際にCanvaを使い、クリスマスカードや年賀状を作る方法を解説していきます。
Canvaを開くと「検索入力欄」や「Canvaで制作できるもののジャンル」、オススメや人気のテンプレートが表示されます。
今の季節であればクリスマスカードや年賀状はオススメ、人気としても出てきますが、そこに出てくる以外のテンプレートも豊富に用意されていますので、検索入力欄からクリスマスカード、年賀状といったワードで検索を行なうのがおすすめです。
検索結果からテンプレートを選択すると別画面が開きますので「このテンプレートをカスタマイズ」のボタンを押すと、テンプレートの編集画面に進めます。今回選択したテンプレートはメッセージを書き添えることができるので、テキスト部分を選択すると編集が行なえます。
テンプレートでは「あんなちゃんへ」と入っていましたが、これを子どもの名前に打ち換えたり、そのほかの部分まで好きな文章に編集することで、オリジナルのクリスマスカードになりました。
また、あえてテンプレートに入っているテキストを消し、紙に印刷してから手書きで文章を書くためのひな形に編集するといった使い方もありです。
もちろんテンプレートで編集できるのは文章だけではありません。今回使用したテンプレートであれば「トナカイ」を選択すると、その近くにメニューが表示されます。ここでゴミ箱アイコンをクリックすればトナカイを消すこともできますし、画面上部の「編集」から、配色を変えたりエフェクトを追加することもできます。
また、画面左の「素材」からイラスト素材をテンプレートに追加するといった操作も行なえます。テンプレート同様に素材のバリエーションも豊富で、キーワード検索から絞り込んで気に入ったものをテンプレートに追加してもいいですし、気に入ったものが見つからない場合はAIで素材を生成もできます。
続いて年賀状のテンプレートを利用、編集してみます。今回は「子どもが産まれた」「子どもが成長した」と仮定し、写真がレイアウトされたテンプレートを選択しています。
Canvaでは自分で撮影した写真をアップロードし、テンプレートに当て込んでいくことができます。今回は実際の写真として、筆者の甥っ子の写真を使ってみました。
アップロードした写真はそのままテンプレートに当て込むと四角形になってしまいます。テンプレートに最初にあった写真のような複雑な形で使いたい場合は素材の「フレーム」機能を利用します。フレームで好きな形をテンプレートに当て込んだ後、そこにアップロードした写真を当て込むだけで切り出してくれる、非常に便利な機能です。
データは保存だけでなく、印刷サービスも利用できる
実際にCanvaを使ってのクリスマスカードや年賀状の作成が簡単なことは、ここまでに紹介したテンプレートの利用や、各種操作手順で伝わったかと思います。では作ったデータはCanvaの外で利用するにはどうしたらいいかですが、これも簡単です。
画面上部の「ファイル」を選べば「ダウンロード」がありますので、PC上にデータとして保存することができます。ダウンロードはJPEGやPNGといった画像だけでなく、PDFやパワーポイント(.pptx)も選ぶことができます。
ダウンロードした後はプリンターで印刷してもいいですし、年賀状をLINEやSNSで済ませる場合は、普段撮影した写真同様に画像として送信するだけです。
そしてプリンターが手元にない場合や、年賀状など印刷物で必要な場合はCanvaの印刷サービスを利用することもできます。値段は少々張りますが、高品質での印刷をしたい場合にはこちらの利用も前向きに検討すると良さそうです。
手軽にデザインするには「Canva」がオススメ
冒頭にも書いたように、クリスマスカードや年賀状の作成は年一の作業で、専用のアプリの購入や操作方法の習得はコストの割に合いません。筆者は慣れたものではあるものの、やはり数年に一度、どうしても最新バージョンのアプリを購入したり、その都度操作方法が変わったり、去年できたはずのことを思い出すのは正直面倒だと感じています。
その点、Canvaであれば無料でも多数の凝ったデザインテンプレートを利用でき、複雑な操作もなくさらに自分好みのデザインへのアレンジが可能です。どうしても素材が見つからない場合には生成AIを使うこともできますし、素材やAIをもっと活用したいとなれば、有料プランの「Pro」にアップグレードもできます。
また今回はクリスマスカードと年賀状にフォーカスしていますが、Canvaにはプレゼンテーションや名刺、ポスターやSNS投稿により最適化されたテンプレートも多数用意されています。
「ちょっと自分の力だけでは、見せる相手の印象に残るものが作れない」と思ったときは、Canvaを開いて豊富なテンプレートをベースにほしいものを作ることにチャレンジしてみてはどうでしょうか。






















