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「渋谷サクラステージ」竣工で歩行者・自動車動線とバス停が変わった

渋谷サクラステージのSHIBUYAタワー

渋谷駅直結の複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」が11月30日に竣工した。これに伴って道路の一方通行の方向が変わったり、バス停が移動するなど周辺の交通環境に変化があった。ここでは現場の写真とともに状況をまとめた。

サクラステージは屈指のターミナル駅と繋がる大型再開発として、東急不動産が主体となって進めているプロジェクト。オフィス、住居、商業施設などからなり、2024年夏の全面開業を目指している。

交通環境の整備概要

資料の出典は、渋谷区による「渋谷駅桜丘口再開発(渋谷サクラステージ)開業に伴う交通環境説明会(第2回)」から。特記無き写真は12月10日撮影。

歩行者動線:高架の整備で線路と道路による分断を解消

再開発前の桜丘町地区は、国道246号やJR線により東西、南北方向とも分断されていた。さらに地形の高低差も大きいことから、駅と周辺を繋ぐ歩行者動線が弱かった。

まず、サクラステージには垂直方向の動線を確保する「アーバンコア」(エスカレーター)を設置。1~3階の移動をスムーズにすることで、例えば渋谷駅方面の歩行者デッキと桜丘地区の行き来がしやすくなる。地上からアーバンコアで歩行者デッキに上がれば、渋谷スクランブルスクエアや渋谷フクラスといった施設にも行ける。

主な歩行者動線。線路や大きな道路上を移動しやすくなった
アーバンコア(地上階の入り口)
アーバンコアは駅前の歩行者デッキとも繋がっている
歩道橋デッキにより、サクラステージと渋谷駅が道路上空で繋がる

さらに、JR山手線および埼京線の上に「北自由通路」と「南通路」の2つの歩行者用高架を整備。いずれもサクラステージの3階に接続されている。

北自由通路はアーバンコアから歩いてすぐの場所にあり、サクラステージから渋谷ストリーム(3階)に直結している。なお北自由通路は、2026年竣工予定の「渋谷駅南口橋上駅舎(仮称)」に接続される。

サクラステージ側の北自由通路の入り口
北自由通路は2026年竣工。工事中だが日中は通行可能
渋谷ストリーム側から見た北自由通路。奥がサクラステージ

一方の南通路はJR新南口改札(2階)に直結したほか、同改札外を通ってホテルメッツ側(渋谷三丁目方面)に移動できるようになった。

サクラステージ側から見た南通路
駅側には通路を新設したことを表す表示も
改札脇を通ると新南口に出る
新南口はホテルメッツの場所となる
南通路から北自由通路を臨む

また、サクラステージのすぐ脇を通る補助線街路第18号線上にも2つの歩行者デッキを新設した。西側のデッキを通るとサクラステージのSAKURAテラス(B先端棟)へ、東側のデッキを通るとサクラステージのBおよびC棟側に行ける。

西側デッキ。奥に東側デッキ
東側デッキ。奥に西側デッキ

補助線街路第18号線(以下、18号線)の横断歩道も変更されている。さくら坂と18号線の交差点では、従来さくら坂と平行に18号線上にあった横断歩道が廃止され、その少し西側に国道246号と平行になる形で移動された。

今回、横断歩道は3カ所の変更があった
イケベミュージック前の18号線(写真手前側から左奥への道)にあった横断歩道は撤去された。右奥から来ているさくら坂下の横断歩道は従来と変わりない
新設された横断歩道。横断歩道の奥には並行する形で国道246号がある

また、区道432号(中央通り)と18号線の交差点には信号機を新たに設け、横断歩道4本からなるハーフスクランブル形式の横断歩道を新設した。

斜め移動が可能な信号機付き横断歩道が新たに設けられた
サクラステージから見た同交差点
竣工直前の交差点(11月28日撮影)
サクラステージ竣工前の同交差点(2月9日撮影)

そのほか、サクラステージ東側の18号線と区道439号線の交差点(18号線を恵比寿方面に進んだ場所)にも横断歩道を整備した。これらにより、18号線は地上レベルでも歩行者動線が確保される。

サクラステージ南端の横断歩道。左が18号線。右は区道439号線。奥は恵比寿方面。左側にある階段の先は南通路になる
区画道路3号からサクラステージ側を見たところ。左は新設されるマンション「ブランズ渋谷桜丘」およびサービスアパートメント「ハイアットハウス東京渋谷」

18号線上にはタクシーベイができ、6台分の乗降用エリアが確保される。場所はSAKURAテラス脇の1カ所で、向きは渋谷駅方面となる

新設のタクシーベイ。タクシーの客待ちによる駐車が可能となっている

自動車動線:一方通行の方向が逆に

サクラステージ竣工により18号線の交通量増加が見込まれることから、図の通り2本の道路で一方通行規制の変更が12月1日早朝に行なわれた。

一方通行規制の変更内容

区道342号線は上り方向の一方通行が下り方向に変わった。また、区道448号線は西向きだった一方通行が東向きに変更された。

一方通行規制の変更を知らせる看板が所々に設置してあった
規制変更は掲示板でも告知されていた

これまで、区道432号線は代官山方向から来た場合、区道448号線に左折のみできたが、変更により直進しかできなくなった。

区道432号線は代官山方面(手前)から来た車は直進のみ可能に。左の区道448号線には自転車は進入可能。誘導員が配置されていた
区道432号線を進むとハーフスクランブルの交差点に出る
従来はサクラステージ側から進入する一方通行だった(11月28日撮影)
他方で、区道448号線は区道432号線方面への一方通行になった。突き当たりで右折は可能
以前はこのように、西側への一方通行になっていた。変更後の一方通行標識にはまだカバーが掛かっていた(11月28日撮影)

また18号線から区道432号線には入れなくなったため、右折直後に左に進み、補助441号線に入る必要がある。補助441号線は途中に急なカーブもある上り坂となっている。

18号線から区道432号線に入れないことを知らせる看板が出ていた
右が区道432号線。入れないため誘導員が配置されている。左が補助441号線で進入可能
補助441号線を進んだところ
補助441号線の途中にはヘアピンのようなカーブがある
ちなみに、歩行者は補助441号線から東側デッキに入れるため、渋谷駅の新南口に行きやすい

区道432号線の一方通行規制が変更された両端には誘導員が配置されて案内をしていた。変更直後とあってか、いずれでも進入できない方向に行こうとしてしまい、誘導を受ける車両も見られた。

さくら坂は従来通り、下る方向の一方通行で変更は無い

ハチ公バス:ルートとバス停の変更

渋谷区のコミュニティバス「ハチ公バス」の一部ルートが変更されるほか、1カ所のバス停が移動となった。12月1日から新しいルート、バス停で運用されている。

ハチ公バスのバス停が移動した
ルート全体図

区道448号線の一方通行規制変更に伴う措置。「恵比寿・代官山循環夕やけこやけルート」が図の通りルート変更となる。代官山方面から区道448号線に入れなくなったため、大回りして従来のルートに合流する。

ルート変更に伴って、文化総合センター大和田前にあったバス停「文化総合センター大和田」(渋谷駅西口・渋谷区役所方面行き)が、渋谷インフォスタワー沿いに移設。東急トランセのバス停「渋谷インフォスタワー」と統合された。新しいバス停までは徒歩1~2分となる。

バス停に掲示されたバス停変更の案内
渋谷文化総合センター大和田
渋谷文化総合センター大和田前のバス停は廃止に
廃止前のバス停(11月28日撮影)
移設先の渋谷インフォスタワー
新しいバス停は旧バス停から右に進み、ガパオ食堂の前をインフォスタワーに沿って右折した先にある
新しいバス停は花田学園の入り口付近となる
新バス停は共用のため2系統となる
移設前の新バス停。ハチ公バスも止まることが予告されていた(11月28日撮影)

一方、同ルートの「恵比寿駅・代官山駅方面行き」のバス停は文化総合センター大和田前にあって変更は無い。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。